2021 Fiscal Year Annual Research Report
PIWIタンパク質BmAgo3のリン酸化制御の解析
Project/Area Number |
19K06484
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
泉 奈津子 東京大学, 定量生命科学研究所, 技術専門職員 (50579274)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | piRNA / Ago3 |
Outline of Annual Research Achievements |
BmAgo3のリン酸化については、他の研究グループにより報告がなされたため、本年度は、前年度に引き続き、BmAgo3のリン酸化が亢進するSiwiノックダウン下でBmAgo3との相互作用が増加する因子の同定、解析を進めた。その一つは、共同研究を進めていたGametocyte‐specific factor 1 (Gtsf1)のホモログであるGtsf1-likeであったことから、Gtsf1およびGtsf1-likeの解析を新たに進めることとした。Gtsf1はマウスやカイコにおいてpiRNA産生に必要であることが報告されていたが、piRNA産生における機能は不明であった。共同研究先である米国PD.Zamore研究室での解析から、マウスGtsf1にはMIWIやMILIによる標的切断を促進する活性があることが見い出され、この活性が他の種でも保存されているのかを検証したところ、カイコGtsf1にもSiwiの標的切断活性を促進する作用があることが明らかとなった。興味深いことに、Gtsf1がSiwiの標的切断を促進するのと同様に、Gtsf1-likeにはBmAgo3の標的切断を弱く促進する活性があること示唆する結果を得た。現在、カイコにおいてGtsf1とGtsf1-likeの相違に着目し、Gtsf1ホモログのpiRNA産生における機能解析を進めている。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] RNase κ promotes robust piRNA production by generating 2',3'-cyclic phosphate-containing precursors.2021
Author(s)
Shigematsu M, Kawamura T, Morichika K, Izumi N, Kiuchi T, Honda S, Pliatsika V, Matsubara R, Rigoutsos I, Katsuma S, Tomari Y, Kirino Y.
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Journal Title
Nat Commun.
Volume: 12
Pages: 4498
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research