2021 Fiscal Year Research-status Report
ヒトSMC5/6複合体の網羅的アンバイアス解析:オーキシンデグロン法を中心に
Project/Area Number |
19K06495
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
夏目 豊彰 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医学研究センター, 主席研究員 (10435513)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | SMC5/6 / オーキシンデグロン法 / 転写 / DNA超らせん構造 / 核内ボディ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、オーキシンデグロン法、スクリーニング、ライブセルイメージング、ゲノム科学的手法を駆使した網羅的且つアンバイアス解析を通して、未だその機能が謎に包まれているStructural Maintenance of Chromosomes (SMC) 複合体の1つ、ヒトSMC5/6複合体の全容を明らかにすることを目的としている。本年度も引き続き、SMC5/6複合体と転写制御に関わる核内ボディとの間の空間的局在の関連を、顕微鏡観察を通して調べた。また、SMC5/6複合体の不活性化時における、核内ボディ中の転写に対する影響を、RT-PCR法で調べた。さらに、SMC5/6複合体不活性化時のトランスクリプトームに与える影響を、total RNA-seqを用いて再解析を行った。最後に、本研究において作製した細胞株を用いた共同研究から、論文1報の発表に至った(Anika et al. 2021)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属機関異動に伴い、研究課題の進捗に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られた結果を解析し、さらに必要な実験と論文投稿の準備を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の所属機関異動に伴い、令和3年度の研究計画に遅れが生じたため、補助事業期間の延長(令和4年度まで)を行った。次年度使用額は、基本的に令和3年度の当初計画に基いて使用する。
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