2021 Fiscal Year Research-status Report
Physiological regulation of retinal cells mediating circaidna photoentrainment by clock genes in human and mouse
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19K06876
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高雄 元晴 東海大学, 情報理工学部, 教授 (90408013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小崎 智照 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (80380715)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 網膜 / 神経節細胞 / 網膜電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス剥離網膜標本から微小網膜電図(microERG)を記録することにより、内因性光感受性網膜神経節細胞に関する光感受特性について詳細に解析した。その結果、光刺激の絶対輝度および時間周波数特性の間には線形な関係は存在せず、非線形的な関係が認められた。内因性光感受性網膜神経節細胞はこれまで報告されてきたより時間分解能は高いことが確認された。一方で一定以上の高周波のフリッカー刺激に対しては、刺激輝度にかならずしも依存して反応性が増加せず、しかも低周波のフリッカー刺激に対しても一定範囲にあれば輝度の増加に対して線形に反応が増大しなかった。これらの間にどのような関係となっているのか数理モデルを立てて明らかにしていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍で動物の飼育および実験の実施を中断せねばらない状況となり、実験が思うように進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
内因性ひかり感受性網膜神経節細胞において、光刺激の絶対輝度および時間周波数特性の間には線形な関係は存在せず、非線形的な関係が認められた。どのような関係となっているのか数理モデルを立てて明らかにしていく。また刺激光の点滅の間の間隔を調整することによって、この反応性がどのように変化するのか実験的に明らかにする。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の中、動物の飼育および実験をたびたび中断せざるを得ず、十分に研究をすすめることができなかった。次年度は本年度実施が叶わなかった研究計画を達成するために、研究の実施を急ぐ。そのため動物及び試薬を中心とする消耗品費に予算を重点的に当てる予定である。
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