2019 Fiscal Year Annual Research Report
Cellular mechanism of abdominal body wall closure
Project/Area Number |
19K07252
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
川上 潔 自治医科大学, 医学部, 教授 (10161283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 将文 自治医科大学, 医学部, 准教授 (20361074)
佐藤 滋 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70306108)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 一次腹壁細胞 / Wnt2b / タイムラプス / 蛍光色素 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画は腹壁形成に異常が生じるSix4/Six5 二重欠損マウスと野生型マウスを用いて、腹壁形成の細胞機序を明らかにすることを目的とする。本年度は下記の実験を行い、研究計画を終了した。 1. 初期腹壁における体腔上皮細胞及び間葉細胞の標識とタイムラプス観察 全胚培養マウスの体腔中に蛍光色素(CSFE)を注入し、体腔上皮細胞を標識した。培養1日後に標識した胚の初期腹壁の切片を作製し、蛍光顕微鏡観察したところ、標識された上皮細胞の一部が間葉に移動していた。体腔上皮細胞を標識する方法が確立できたので、今後、タイムラプス観察を行い、体腔上皮細胞の上皮間葉転換の様相、陥入した間葉細胞の移動速度や移動経路を、野生型とSix4/Six5 二重欠損マウス胚で比較解析する。 2. 腹壁における細胞系譜の分子遺伝学的手法による追跡 初期腹壁の体腔上皮細胞に早期から発現するWnt2b遺伝子下流にCreERT2遺伝子を発現するマウスを筑波大学と共同で構築した。本マウスをLacZ発現レポーターマウスと交配し、Tamoxifen投与2日後に胚のX-gal染色を行った。内在性のWnt2b遺伝子の発現部位にLacZの発現を認めた。これらのマウスとSix4/Six5 二重欠損マウスとを交配したうえ、腹壁細胞の細胞移動や形態を野生型マウス胚の細胞と比較観察中である。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Six1 is required for labial-lingual asymmetric patterning of lower incisors in mice.2019
Author(s)
Takahashi, M., Ikeda, K., Takemoto, T., Hayashi, S., Ohmuraya, M., Nakagawa, Y., Sakuma, T., Yamamoto, T., Kawakami, K.
Organizer
第19回日本蛋白質科学学会年会・第71回日本細胞生物学会大会 合同年次大会
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