2019 Fiscal Year Research-status Report
中枢神経損傷から修復過程におけるゲノム高次構造の変動
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19K07266
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 幸 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60631215)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 中枢神経 / 脳 / 脊髄 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中枢神経損傷から修復の過程における染色体高次構造構造の変動を解析することである。外傷などにより障害された中枢神経機能の回復は非常に限られている。失われた神経機能回復のためには、破壊された神経回路の再建が必要である。これまでの研究から、損傷によって破綻した神経回路の再建のためには、神経軸索の伸長やシナプス形成、回路の精密化などのステップが順序正しく進行する必要があるということがわかってきた。神経回路がダイナミックに変化する過程では多数の遺伝子発現が変化するが、回路の際形成に関わる複数の遺伝子発現を包括的に制御する仕組みの詳細に関しては未解明の部分が多く残されている。そこで本年度は、頭部外傷モデルを用いて神経回路修復のメカニズムの解明に取り組んだ。シナプスを特異的に標識するウイルスを脳に注入し、損傷後のシナプス数の変化を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は頭部外傷モデルを用いて、神経回路修復のメカニズムを検証した。シナプスを特異的に標識するウイルスを用いて、損傷後のシナプス数の変化を明らかにすることができた。当初の計画通りに実験が進んでおり、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、中枢神経損傷モデル動物を用いて、損傷後から経時的に遺伝子発現が変動する仕組みを解明する。脊髄内の神経細胞において発現変動を示す遺伝子群を特定する。
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