2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K07360
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
藤倉 大輔 北里大学, 獣医学部, 特任准教授 (70547794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 浩 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (80312403)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | DR6 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度においては、Balb/cマウス系統にシンジェニック移植したマウス大腸ガン由来CT26細胞の腫瘍塊に集族する宿主由来単球にDR6の発現が確認された。本年度においては、腫瘍形成における宿主由来単球に発現するDR6遺伝子の、CT26腫瘍形成における機能についての解析に着手した。はじめに、CRISPR/Cas9法により作成したDR6遺伝子欠損Balb/cマウスおよび同腹仔野生型Balb/cマウスを元に、DR6欠損あるいは野生型Balb/cマウス系統を樹立した。次に、左記のDR6遺伝子欠損Balb/cマウスあるいは系統野生型Balb/cマウス系統に、CT26細胞を皮下シンジェニック移植し、人道的エンドポイントに達する移植後25日前後まで腫瘍塊の径を経時的に計測観察するとともに、最終日にそれぞれのマウス系統に安楽死処置を施し、腫瘍塊を採取し、腫瘍重量を計測し、得られた結果をマウス系統間で比較することにより、宿主側DR6遺伝子の有無が腫瘍形成過程に与える影響を評価した。次に、それぞれのマウス系統から採取された腫瘍塊を酵素処理によりほぐした後に、宿主由来単球の腫瘍への集族度合いをFlowcytometry法により解析した。次いで、CT26細胞を同様に移植したそれぞれのマウス系統に形成された腫瘍塊から、宿主由来単球を免疫磁気ビーズ法により採取し、これらの単球からRNAをTrizol法により抽出および精製した。現在、上記RNAを対象に種々免疫関連遺伝子発現を解析し、野生型およびDR6遺伝子欠損マウス系統間における腫瘍に集族した単球の機能に対するDR6遺伝子欠損の影響について、解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の通りに進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画のとおりに遂行する予定。
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Causes of Carryover |
コロナ感染拡大に伴い、旅費の支出が行えなかった。また、経費削減努力により使用残が発生した。残については次年度の動物飼育費や消耗品購入費等に充当する。
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