2020 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of pathological mechanisms for an autoantibody and development of therapy for autoimmune diseases
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19K07393
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
大海 雄介 中部大学, 生命健康科学部, 助教 (10584758)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IgG / 自己抗体 / 自己免疫疾患 / 糖転移酵素遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチ(RA)の自己抗体上のシアル酸を改変し、シアル酸付加抗体を作成し、その機能を検討したところ、マウスモデルにおいて、関節炎の誘導を抑制することができた。しかし、この自己抗体は、マウス由来であり、ヒトモノクローナルanti-citrullinated protein antibody(ACPA)による機能解析が必要となる。そこで、我々はRA患者で産生されるヒト自己抗体ACPAのシアル酸機能を明らかにするため、ヒトACPAのモノクローナル抗体の同定を目指した。そのために、関節リウマチ患者からB細胞を単離、回収し、ここから、可変部DNA 配列を同定した。さらに、モノクローナルACPAの可変部DNA 配列を含んだIgH & IgL発現vectorをCHO 細胞に導入し、ヒトモノクローナルACPAを発現させ、これまでに、第一世代環状シトルリン化ペプチド(CCP1)に反応するヒトモノクローナルACPAを同定した。さらに、これらのヒトモノクローナルACPA抗体のマウス抗体化を行うため、可変部DNA 配列をマウスIgH & IgL発現vector に導入した。今後は、これらの抗体の大量精製を行い、マウスにおけるACPAの病原性を検討する。一方、CHO細胞を用いたIgG糖鎖改変のために、CHO細胞にst6gal1遺伝子とB4galt1遺伝子を安定発現させたシアル酸付加CHO細胞を作成中である。今後は、シアル酸付加CHO細胞にACPAの可変配列を含んだIgH & IgL発現vectorを導入し、シアル酸付加ACPAを作成する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、関節リウマチ患者からB細胞を単離、回収し、ここから、可変部DNA 配列を同定した。さらに、モノクローナルACPAの可変部DNA 配列を含んだIgH & IgL発現vectorをCHO 細胞に導入し、ヒトモノクローナルACPAを発現させ、これまでに、第一世代環状シトルリン化ペプチド(CCP1)に反応するヒトモノクローナルACPAを同定できた。この結果は、概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに同定されたACPAはCCP1における結合性の検討に留まっているが、CCP2における結合性についても明らかにする。また、上記のように、同定されたACPA抗体の大量精製を行い、マウスにおけるACPAの病原性を検討する。シアル酸付加CHO細胞にACPAの可変配列を含んだIgH & IgL発現vectorを導入し、シアル酸付加ACPAを作成し、その抗炎症機能を検討する。
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Causes of Carryover |
細胞実験や生化学実験の試薬が予定より遅れたため、256,127円が残ったが、新たな追加実験のための細胞実験や生化学実験に当てる。
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[Journal Article] Majority of alpha2,6-sialylated glycans in adult mouse brain exist in O-glycans: SALSA-MS analysis for knockout mice of alpha2,6-sialyltransferase genes2020
Author(s)
Yuhsuke Ohmi, Takashi Nishikaze, Yoko Kitaura, Takako Ito, Satoko Yamamoto, Fumihiro Sugiyama, Makoto Matsuyama, Yoshimasa Takahashi, Akira Takeda, Toshio Kawahara, Tetsuya Okajima, Keiko Furukawa, Koichi Furukawa
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Journal Title
Glycobiology
Volume: -
Pages: 1-14
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Novel cellular immunotherapy using GD2-specific CAR gene-modified allogeneic γ/δ-T cells against solid cancers.2020
Author(s)
Hiroshi Fujiwara, Yasushi Akahori, Hiroshi Miwa, Linan Wang, Chisaki Hyuga, Yusuke Ohmi, Yoshimasa Tanaka, Keiko Furukawa, Koichi Furukawa, Yoshihiro Miyahara, Hiroshi Shiku
Organizer
第82回日本血液学会学術集会
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[Presentation] 新規GD2特異的CAR遺伝子導入アロγ/δ-T 細胞の開発2020
Author(s)
藤原 弘, 赤堀泰, 三輪啓志, 王立楠,日向千咲, 大海雄介, 宮原慶裕, 田中義正, 古川圭子, 古川鋼一, 珠玖 洋
Organizer
第24回日本癌免疫学会
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