2023 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者胃癌の分子病理学的特徴に基づく治療戦略の探索
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19K07428
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
新井 富生 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20232019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 陽子 香川大学, 医学部, 教授 (20363187) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 胃癌 / 高齢者 / マイクロサテライト不安定性 / PD-L1 / 免疫チェックポイント阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.高齢者早期胃癌の病理学的特徴.80歳以上の高齢者の早期胃癌の病理学的特徴を明らかにする目的で,内視鏡的に切除された232症例250病変,外科切除された74例86病変を対象として,80歳以上の「高齢者」と79歳以下の「非高齢者」に分類して臨床病理学的所見を比較検討した.その結果,高齢者で女性患者比率の増加,隆起型の増加が有意に認められた.また,外科手術例で組織型に低分化腺癌の比率が増加する傾向がみられた.進行癌と比較すると,高齢者早期胃癌は分化型癌の比率が極めて高いが,組織混在型の出現に年齢との関連はみられなかった.高齢者にみられた特徴は,幽門部発生,隆起型,分化型癌,多発癌の増加,低リンパ節転移といった従来65歳以上の高齢者の特徴として知られている特徴がより明瞭になる傾向が示された. 2.乳頭腺癌の分子病理学的検討.胃乳頭腺癌の分子病理学的特徴ならびに免疫チェックポイント阻害薬の適応を明らかにする目的で,40例(男性15例,女性25例,平均年齢78.7歳)の乳頭腺癌を解析した.分子病理学的分類では,マイクロサテライト不安定性(MSI)は17例(43%)にみられた.MSIに分類される乳頭腺癌では,女性,下部発生,低分化腺癌成分の混在,早期癌比率と関連がみられた.MSIを示す乳頭腺癌では,tumor-infiltrating lymphocyte(TIL),Cohn’s-like lymphoid reactionが有意にみられた.PD-L1発現は腫瘍細胞での発現(Tumor proportion score≧1%)は7例(17.5%)にみられ,間質の免疫細胞を含む細胞でのPD-L1の発現(Combined proportion score≧10%)の陽性率は25例(62.5%)であった.TPS, CPSともにMSI症例に陽性率が高かった.
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Research Products
(7 results)