2022 Fiscal Year Annual Research Report
Exhaustively analysis of NETs and METs related diseases in paraffin sections
Project/Area Number |
19K07448
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
塩竈 和也 藤田医科大学, 医療科学部, 准教授 (10387699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 徹哉 藤田医科大学, 医学部, 教授 (00236861)
尾之内 高慶 藤田医科大学, オープンファシリティセンター, 講師 (20632954)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 好中球細胞外トラップ / がん微小環境 / 炎症性疾患 / Pyroptosis / Apoptosis / Necroptosis / PANoptosis |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は2つの研究課題について検討を行った。第1に、がん微小環境における好中球に注目して、NETsとがんとの関係性を明らかにするための免疫組織化学的解析を行った。好中球浸潤が顕著な癌先進部および膿瘍においてNETs陽性率はばらつきがあり、NETs陽性率が5%以上を示した症例は、癌先進部で6/29例、膿瘍で1/7例に限られた。癌先進部では線維状のsuicidal型NETsと好中球の形状を維持したvital型NETsが混在して認められたが、膿瘍ではほとんどがvital型NETsの形状で発現していた。患者予後との関係について、ステージ2とステージ3の間に有意差(p<0.05)が認められ、ステージが上がるにつれてNETs陽性率が高くなる傾向を見出した。第2に、Pyroptosis、Apoptosis、Necroptosisの3つのプログラム細胞死を複合的に引き起こす新しい細胞死の概念PANoptosisについて、炎症性疾患と悪性腫瘍を対象に病理学的網羅解析を行った。炎症性疾患では、肺病変においてNecroptosisは高い陽性率を示し、大半がNETsとともに同程度発現が確認されたものの、Pyroptosisはほぼ陰性、ApoptosisはNecroptosisより低発現だった。悪性腫瘍では、PyroptosisとApoptosisは壊死部や癌細胞に多く発現が認められたが、Necroptosisは肺癌1/7例のみ陽性を示した。PANoptosisに関与する3つの細胞死が同時に起こる症例は認められなかった。NecroptosisとNETsは密接な関係性にあることが確認された。炎症性疾患では肺病変においてNecroptosis発現が目立ち、悪性腫瘍においてはPyroptosis とApoptosisが主体であることから、臓器あるいは病態によって細胞死実行経路が異なる可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)