2020 Fiscal Year Research-status Report
Cholix 毒素の致死性肝炎発症機構におけるエキソソームmiRNAの機能解析
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19K07534
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
八尋 錦之助 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80345024)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ADP-リボシル化毒素 / 細胞死 / エキソソーム / miRNA / マイクロアレイ解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度、ヒト由来不死化正常肝臓細胞を用いて、細胞致死に至る過程で変化する細胞内の microRNA (miRNA)、mRNA の変化を解析して得られた情報を元に、miRNAとmRNA の統合解析を行った。この解析結果を、RT-qPCR を行い、マイクロアレイ解析の結果の確認を行った。KEGG 解析の結果から、Cholix 特異的変化のある経路として、MAPK経路、代謝経路、Th17細胞の分化、サイトカイン受容体相互採用、cAMP経路など見出された。しかし、病原性発症に至る直接的な、miRNA/RNA の発見には至っていない。 エキソソームの阻害剤である GW4869 や Altenusin は、Cholix の細胞死を阻害した。このことからも、エキソソームが細胞死に関与していると示唆されるが、本阻害剤は、スフィンゴミエリナーゼの阻害剤でもあることから、Cholix によって細胞内に、細胞傷害性のあるセラミドの蓄積が関与しているか解析した。この経路に関して、現在詳細に解析を進めている。 また、CrisperCAS9 KO ライブラリーをヒト由来不死化正常肝臓細胞に遺伝子導入し、Cholix に耐性致死の細胞を樹立した(共同研究;感染研)。この耐性致死細胞中の遺伝子を解析し、耐性致死に必須な細胞内蛋白質の同定、解析を行った。細胞致死、傷害機構に関与する新規候補蛋白質の詳細な解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に来ている。昨年は、Cholixと相互作用するPHB を同定する事ができ、論文として報告した。本年は、マイクロアレイ解析 (miRNA, mRNA)解析を行い、Cholix 特異的に変化遺伝子を同定した。 また、CrisperCAS9 KO ライブラリーから致死耐性細胞を樹立した。
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Strategy for Future Research Activity |
エキソソームの阻害剤に加え、エキソソームに関与するRab27a,Alix等の蛋白質の発現抑制細胞を使用し、本当にエキソソームが細胞致死、傷害性に関与するか調べていく。 アレイ解析の結果から、miRNAの制御するmRNAを同定し、その細胞傷害機構に於ける役割を解明する。 また、エキソソームを回収し、内包されているmiRNA,蛋白質の解析を引き続き行う。 CrisperCAS9 KO ライブラリーから樹立した致死耐性細胞を詳細に調べて、マイクロアレイの結果と比較しながら、Cholix による細胞致死、傷害機構に関与する新規因子を同定する。
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Causes of Carryover |
注文した試薬類の国内在庫がなく、発注後時間がかかったため。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Subtilase cytotoxin induces a novel form of Lipocalin 2, which promotes Shiga-toxigenic Escherichia coli survival.2020
Author(s)
Yahiro, K., Ogura, K., Goto, Y., Iyoda, S., Kobayashi, T., Takeuchi, H., Ohnishi, M., Moss, J.
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Journal Title
Scientific Reports.
Volume: 10
Pages: 18943
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Involvement of protein disulfide isomerase in subtilase cytotoxin-induced cell death in HeLa cells.2020
Author(s)
Tsutsuki, H., Zhang, T., Harada, A., Rahman, A., Ono, K., Yahiro, K., Niidome, T., Sawa, T.
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun.
Volume: 525
Pages: 1068-1073
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Preparation of biodegradable PLGA-nanoparticles used for pH-sensitive Intracellular delivery of an anti-inflammatory bacterial toxin to macrophages.2020
Author(s)
Harada, A., Tsutsuki, H., Zhang, T., Lee, R., Yahiro, K., Sawa, T., Niidome, T.
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Journal Title
Chem. Pharm. Bull.
Volume: 68
Pages: 363-368
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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