2021 Fiscal Year Annual Research Report
Cholix 毒素の致死性肝炎発症機構におけるエキソソームmiRNAの機能解析
Project/Area Number |
19K07534
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
八尋 錦之助 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (80345024)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 細胞死 / ADP-リボシル化 / miRNA / エキソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
Cholix の細胞傷害機構にエキソソームが関与するか明らかにするため、エキソソーム阻害剤、エキソソーム分泌機構に関わるタンパク質の発現抑制によつ影響を解析した。また、昨年度に引き続き Cholix の添加により変動する細胞内 miRNA, mRNA の変化解析と統合解析を行い、細胞傷害に関わることが報告されている miRNA の候補をRT-qPCR で調べた。 miRNA アレイの解析結果から、miR-3127-5p, miR-204-3p, miR-4428 等の増加、miR-548a-3p等の減少が認められた。この結果を RT-qPCR で調べた所、Cholixにより、miR-4428 の増加とmiR-548-3p の減少を確認した。統合解析によりこれらの標的 mRNA の変化を調べた所、miR-4428の標的予測遺伝子 GALNT15, PGF の発現抑制を確認した。現在更に詳細な解析を行うため、miR-4428 の発現プラスミドの構築、阻害剤の影響などを調べている。 エキソソームの分泌にはRab27a,スフィンゴミエリナーゼなどが関与する事が報告されている事から、細胞傷害に関わる必須タンパク質を調べた。 また、エキソソーム内容物の変化を詳細に解析するため、エキソソーム分泌阻害に関わるタンパク質の発現抑制細胞をからエキソソームを精製し、親細胞との比較して解析するため、条件を検討している。
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