2020 Fiscal Year Research-status Report
The variety and heterogeneity of tuberculous granuloma is revealed by tissue clearing technique
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19K07552
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Research Institution | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
Principal Investigator |
瀬戸 真太郎 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 生体防御部 免疫科, 科長 (50383203)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 結核肉芽腫 / 泡沫化マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、結核肉芽腫における新しいマーカー探索のために、泡沫化マクロファージに特異的に発現している遺伝子に注目した。結核菌感染C3HeB/FeJマウスの感染肺組織を用いて、肉芽腫を乾酪壊死、泡沫化マクロファージ、その外周の細胞層に分画した。それぞれの肉芽腫画分のプロテオミクス、トランスクリプトミクスを行い、感染組織で発現している遺伝子を網羅的に同定した。。プロテオミクスとトランスクリプトミクスで共通して泡沫化マクロファージで発現増加している遺伝子について、7遺伝子存在していることを明らかにした。C3HeB/FeJの感染肺を用いて免疫染色を行った結果、同定した7遺伝子に反応する抗体によって、肉芽腫泡沫化マクロファージ層を特異的に染色することを明らかにした。また、感染初期における肺組織においても泡沫化マクロファージを特異的に染色していた。以上の結果は、結核菌感染によって引き起こされる泡沫化マクロファージで特異的に発現する遺伝子の同定を行うことができたことを示す。泡沫化マクロファージは結核肉芽腫の進展、維持、散布に重要な機能を果たしているといわれている。本研究で明らかにした遺伝子の結核肉芽腫における発現様式をさらに解析することによって、結核発病進展予測マーカー開発への応用が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結核肉芽腫における新しいマーカー探索として、泡沫化マクロファージに特異的に発現している遺伝子の同定を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の動向に応じて、他施設にある機器の利用を行い研究を推進する。
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Causes of Carryover |
学会および他研究施設への出張が2020年度は行わなかったため。
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