2022 Fiscal Year Research-status Report
CUX1、miR-145の両ハプロ不全によるクローン性進化獲得機序の解明と制御
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19K07637
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
細野 奈穂子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (50509312)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | miR-145 / DNA修復 / TGF-β |
Outline of Annual Research Achievements |
DNA修復の程度を白血病細胞株を用いて検討を行った。急性骨髄性白血病細胞株(HL60)では、殺細胞性抗がん剤とPARP阻害薬との併用で、DNA修復の阻害が認められた。また、急性リンパ性白血病でも同様に殺細胞性抗がん剤とPARP阻害薬との併用で、DNA修復の阻害がコメットアッセイにて確認された。さらに、miR-145を欠損しているHL60細胞を用いて、殺細胞性抗がん剤とTGFβ阻害剤での併用効果の検討を行った。TGFβ阻害剤単独での投与では、HL60細胞の増殖を誘導し、また殺細胞性抗がん剤との併用では抗腫瘍効果の減弱がみとめられた。これらの効果がmiR-145発現の変化によるものかどうか検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
試薬や消耗品の納入が新型コロナウイルス感染症の影響により遅れが生じ、実験そのものの進捗がおくれた。また、TGF-β阻害薬投与によるDNA修復機構の誘導実験が予相に反した結果であり、要因の究明に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
TGFβ阻害剤の白血病細胞における細胞増殖にかかわる誘因の究明を第一に行う。その上で、TGFβの阻害剤におけるマイクロRNAの発現変化およびその下流のシグナルについて検討をすすめていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で、実験の進捗状況がおくれたため。令和5年度は、当初予定していたマイクロRNAの発現解析を行う予定である。
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