• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2019 Fiscal Year Annual Research Report

前がん病変由来オルガノイドの形態変化に着目した悪性化ポテンシャル規定因子の探索

Research Project

Project/Area Number 19K07652
Research InstitutionSasaki Foundation

Principal Investigator

宮本 真吾  公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 研究員(移行) (50752705)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 雄介  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (60768117)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2020-03-31
Keywordsオルガノイド / 大腸がん
Outline of Annual Research Achievements

近年、大腸がんの悪性転化ポテンシャルは、良性腫瘍である腺腫の段階で、すでに規定されている可能性が示された。このことから、良性腫瘍の段階で生じている変化を 詳細に解析することは、新たな発がんメカニズムの解明や治療法の開発に繋がると考えられる。本研究では、腺腫から樹立した細胞が形成するオルガノイドの形態の違いに着目し、その原因を究明することで発がん過程の初期段階で悪性化ポテンシャルを規定する因子を明らかにすることを目指した。
まず、個々の細胞をRGBマーキング法により遺伝学的に異なる色で可視化した。さらに限界希釈法によるクローニングを3次元培養下で行ったところ、それぞれのオルガノイドが1細胞由来である事が明らかとなった。さらに、単層からなるバルーン型と中身の詰まった中実型のオルガノイドをそれぞれクローニングした。それらの細胞株を3次元で培養すると、再びオルガノイドを形成することも確認することができた。
大腸正常粘膜部および腸管腺腫から樹立した細胞株のRNA-seq解析を行ったところ、正常粘膜由来細胞株ではApc遺伝子の変異が片アリルにのみ検出された。さらに、単層からなるバルーン型と中身の詰まった中実型の細胞株のRNA-seqデータを用いてパスウェイ解析を行った結果、代謝の変化が起こっている可能性が示唆された。
これらの結果および本モデル系は、今後発がん初期に起こる現象や予防法を詳細に検討する上で、基盤的な知見になると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ApcMin/+マウス腸ポリープ由来上皮細胞のオルガノイド形態に着目した大腸がん悪性化機構の解明2019

    • Author(s)
      宮本真吾、鱧屋隆博、小宮雅美、藤井元、武藤倫弘、山口英樹
    • Organizer
      第26回日本がん予防学会総会

URL: 

Published: 2021-01-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi