2019 Fiscal Year Research-status Report
Clinical appication of the melanoma specific novel tumor marker
Project/Area Number |
19K07720
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
帆足 俊彦 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50450226)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 悪性黒色腫 / 血清腫瘍マーカー / 組織腫瘍マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
悪性黒色腫は悪性腫瘍のうちでも比較的よくみられ、また最も予後の悪い腫瘍の1つである。黒い色が特徴的である。しかしながら、乳癌や肺癌等と異なり、病勢を反映する悪性黒色腫特異的血清学的腫瘍マーカーが未だ存在せず、臨床の現場で病勢の把握に苦慮している。本研究では診断に焦点を当てる。悪性黒色腫から酵素的ectodomain sheddingにより分泌される色素細胞特異的なPmel17, GPNMB蛋白に着目し血中腫瘍マーカーとしての実臨床での適応に挑戦する。さらに臨床組織検体を用いて抗Pmel17抗体、抗GPNMB抗体による免疫組織染色を行い、Pmel17、GPNMBの組織腫瘍マーカーとしての可能性を検討する。現在、研究の核となる抗Pmel17抗体、抗GPNMB抗体の選定を行っている所である。免疫染色では目的に合う抗体が決まりつつある。Preliminaryな染色結果だと、悪性黒色腫とその良性のcounterpartである色素性母斑との鑑別は困難であるが、他の黒い腫瘍との鑑別は可能なようである。血清腫瘍マーカー測定用の抗体は、具体的にはELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)を想定しているが、まだ適した抗体を選定できていない。市販のものに限らず、自家製の抗体作製が必要になってしまうかもしれない。測定に供する検体も収集中である。患者血清は少しずつであるが、徐々に集積しつつある。組織検体は十分検証に耐えうる数があつまった。しかしながら、典型的ではない悪性黒色腫の特殊型 (無色素性悪性黒色腫、線維形成性悪性黒色腫といった亜型)についてはまだ十分に集まってはいない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在、研究の核となる抗Pmel17抗体、抗GPNMB抗体の選定を行っている所である。免疫染色では目的に合う抗体が決まりつつある。GPNMBについては結果を出せそうな感触はあるが、Pmel17については特異性が低く思える。GPNMBについての、preliminaryな染色結果だと、悪性黒色腫とその良性のcounterpartである色素性母斑との鑑別は困難であるが、他の黒い腫瘍との鑑別は可能なようである。色素細胞由来の腫瘍と色素細胞由来以外の腫瘍とうはどうやら鑑別がつきそうである。血清腫瘍マーカー測定用の抗体は、具体的にはELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)を想定しているが、まだ適した抗体を選定できていない。市販のものに限らず、自家製の抗体作製が必要になってしまうかもしれない。測定に供する検体も収集中である。
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Strategy for Future Research Activity |
悪性黒色腫腫瘍マーカーとしてのPmel17,GPNMBであるが、Pmel17の方はデータを出すことが難しいかもしれない。GPNMBの方に集中して母数をふやしつつ、別の腫瘍を陰性コントロールとして進めていきたい。
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Causes of Carryover |
本年度は手持ちの検体、手持ちの抗体等でprelimimaryな結果を出すのに十分でった。今後は実験の量産体制に入るので、研究費は次年度に持ち越したい。また、血清腫瘍マーカー測定のELISA構築のためには抗体を大量に必要とする。自家製抗体作製の費用を念頭に、研究費は次年度に持ち越してできるだけ失敗のない抗体作製を目指したい。
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[Presentation] 急速に腹腔内転移を生じた未分化多型肉腫の1例2019
Author(s)
帆足俊彦, 江崎英子, 浅原麻里子, 魚住知美, 安念節晃, 五十嵐由美, 片岡佳憧, 岡部杏慈, 田中真百合, 伊藤路子, 佐伯秀久
Organizer
第17回日本臨床腫瘍学会学術集会