Immune related gene-expression profiling for the combination of chemotherapy and PD-1/PD-L1 inhibition.

2021 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 19K07785
• Research Institution: Kindai University
• Principal Investigator: 林 秀敏 近畿大学, 医学部, 講師 (10548621)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 冨田 秀太 岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111) ; 坂井 和子 近畿大学, 医学部, 講師 (20580559) ; 伊藤 彰彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80273647) ; 高濱 隆幸 近畿大学, 大学病院, 講師 (90716359) ; 原谷 浩司 近畿大学, 大学病院, 助教 (90760447)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: 免疫チェックポイント阻害薬 / 臨床腫瘍 / 遺伝子発現 / 抗PD-1抗体 / 肺癌

Outline of Annual Research Achievements

免疫チェックポイント阻害薬（抗PD-1/PD-L1 抗体薬）と殺細胞性抗がん剤の併用療法を行った肺癌症例について、臨床検体を使用した免疫関連の遺伝子発現測定を行い、遺伝子発現情報からの分類を行う（免疫プロファイリング）。また、免疫プロファイリングによる免疫チェックポイント阻害薬と抗PD-1/PD-L1 抗体薬＋細胞障害性抗がん薬の併用療法の有効性についての関連を検討する。さらに肺がん等の治療として、免疫チェックポイント阻害薬と細胞障害性抗がん薬併用療法治療が有用（もしくは無効）と考えられる集団を同定することを目的とする。
上記計画概要を記した研究実施計画書を近畿大学および複数施設にて倫理委員会による審査を行い、承認を得た。集積症例数を増やすため、2021年度は新たに1施設に追加での参加を依頼した。倫理委員会による承認を得た後、各施設から候補症例について症例登録および臨床情報収集を行い、最終的に自施設含む4施設から計125例の症例登録が得られた。
上記登録症例のうち解析可能な検体を有していた90症例について、生検または手術で得られた腫瘍組織検体（FFPE）を収集し、当施設にてRNA/DNAを抽出した。nCounter, PanCancer, IO360Panelを用いて腫瘍免疫関連遺伝子発現の評価を行った。施設を追加した都合もあり現在も一部解析中であり、最終解析対象症例は60例となる見込みである。免疫チェックポイント阻害薬と化学療法の併用療法の奏効がPD-L1の発現および一部の免疫関連遺伝子発現と相関している可能性があることを見出した。