2021 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋再生による疼痛性瘢痕治療法の研究:間葉系幹細胞の選択と細胞外環境の解析
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19K07853
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
牛田 享宏 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60304680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木全 弘治 愛知医科大学, その他部局等, 名誉教授 (10022641)
太田 明伸 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30438048)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 瘢痕性疼痛 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋や組織の損傷に対して組織学的および機能的な治療に有効な細胞および細胞外因子の解明を行うことが本研究の目的である。そのために必要な2種類のモデル動物の作成を行って研究を推進した。モデル1)マウス足底部を後半に剥離する方法により、長期間機械的刺激に対して疼痛行動をす瘢痕性疼痛モデル動物を作成した。同モデルでは、von Frey刺激に対する閾値の低下だけでなく足の腫脹が観察された。これらに対してワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液を局所投与したところ腫脹の減弱および疼痛閾値の改善が得られることがわかった。 モデル2)前脛骨筋剥離モデルでも同様の研究を行った足底部瘢痕モデルと同様にvon Frey刺激に対する閾値の低下だけでなく足の腫脹が観察された。これらに対してワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液を局所投与したところ腫脹の減弱および疼痛閾値の改善が得られることがわかった。 これらのモデル動物の筋および周囲組織の再生にかかわる細胞外環境の解析および反応の分子機作機序を解明するため、大きな変化を示した 1週目の各群(4 種類)のマウスについて、左足底組織および L4-L5 部位の後根神経節細胞を採取し、液体窒素冷凍組織を機械的に粉砕し、トリゾール法で各組織から Total RNA を抽出し、PT-PCR 法とマイクロアレー法を用いて、発現遺伝子の同定とその発現変化を精査すこととしており、現在はマイクロアレーの結果について特に NTP シグナルパスウエイと TGF シグナルパスウェイについての解析を進めてきている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を行うスタッフの病休とCOVIDの状況が重なり、実験的な部分は比較的良好に進んでいるものの、解析が遅れた状況になっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
スタッフの病休に関しては難しい部分が引き続き存在するが、実験を実際に行っている部分は一定のところまで進んでおり、まずは現時点で得られたデータの解析をZoomなどの連絡手法を駆使しながら進めていく方向で改善支えたいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究スタッフの病休などがあり、データ解析が遅れているところがある。その為、残った研究費なども使いながらZoomなどで状況を鑑みながら本研究を完遂したいと考えている。
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