2020 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病患者の認知機能低下を予測する新規バイオマーカーの探索とメカニズムの解明
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19K07898
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 亮 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (20396732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 倫久 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50645538)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 認知機能 / 糖尿病合併症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、参加同意の得られた糖尿病患者を対象に、①認知機能検査の結果と脳ステロール代謝や酸化ストレス等を反映する新規血液バイオマーカーの関連を評価し、②2年間の追跡によって観察される認知機能の変化および血管合併症の進行と関連する指標を探索し、③培養細胞や遺伝子操作マウス、糖尿病モデルマウスを用いて候補分子が認知機能に影響するメカニズムを解明することを目的とする。 令和2年度研究実績の概要としては以下の通りである。 (1) 前年度に論文発表した糖尿病入院患者における糖尿病合併症重症度および認知機能検査と、酸化型アルブミンをはじめとする酸化ストレスマーカーとの関連を評価するフォローアップ研究について、倫理審査委員会で承認された。(2) 糖尿病と認知機能の関係を探索する新規モデルとして、OMD(Offspring from Mother with Diabetes)モデルを確立した。STZ投与により持続的高血糖をきたしたメスマウス個体をオスと交配し、得られた仔の認知機能および代謝関連機能を評価したところ、興味深い結果が得られている(共同研究として論文投稿準備中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウス飼育施設の移転ならびに新型コロナウイルス感染症による実験停止の影響で、遺伝子操作マウスの解析が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究については細部の修正ののち、実際のフォローアップのデータ収集を進めていく。OMDモデルは現在の飼育環境で安定的に作出可能で、表現型の再現性が高く、胎仔脳を含めた解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で予定していたマウス実験の実施が困難であった。新規モデルの脳組織の網羅的解析と、承認された臨床研究の経費として用いる。
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