2023 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者肺炎における、DPP-IV阻害剤のpros and cons
Project/Area Number |
19K07923
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
海老原 孝枝 杏林大学, 医学部, 准教授 (30396478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 恒一 杏林大学, 医学部, 教授 (80272540)
永井 久美子 杏林大学, 医学部, その他 (60398592)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | DPP-IV阻害剤 / 肺炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
DPP-IVは,Adenosine deaminase complexing protein 2は血管内皮細胞、Tリンパ球(特に、ヘルパー細胞)にも発現がよく見られる。DPP-IVは,細胞マトリックス接着,T細胞活性化における共刺激,Adenosine deaminase結合,内皮細胞のコラーゲンマトリックスへの移動および侵入およびヒト免疫不全ウイルス、タンパク質との相互作用などの多様な機能に関与する。また,DPP-IVは,グルカゴン様ペプチド(GLP-1:glucagon-like peptide-1)やグルコース依存性インスリン分泌性ペプチド(GIP:glucagon-like peptide-1)などのインクレチンホルモンを分解する。したがって、DPP-IV阻害物質は、これらのインクレチンホルモン不活性化を防止し、また、T細胞活性化を減弱させる可能性がある。我々は、同意書を取得した肺炎罹患あるいは非肺炎そのほかの入院高齢者(86.85歳)、MMSE 15.34点、Barthel Index 39.19点のGLP-I、GIP、血清サブスタンスP濃度を調査した。非肺炎罹患高齢者と比較し、肺炎罹患高齢患者の血清サブスタンスPおよび入院時の末梢リンパ球数は低値である一方、グルカゴン様ペプチドやグルコース依存性インスリン分泌性ペプチドのインクレチンホルモン値は高かった。
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Research Products
(6 results)