2022 Fiscal Year Annual Research Report
Seeds research including Chromogranin B for elucidation of pathophysiology of Parkinson's syndrome
Project/Area Number |
19K07939
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
瀧川 洋史 鳥取大学, 医学部, 講師 (30511373)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 神経学 / 老年医学 / 神経変性疾患 / 分子生物学 / 進行性核上性麻痺 / 大脳皮質基底核変性症 / パーキンソン症候群 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病を含めたパーキンソン症候群(PS)は,原因不明の進行性の神経変性疾患であり,未だに有効な治療法はない.PSでは臨床的に鑑別診断が困難な場合が少なくない.申請者らは脳脊髄液を用いたプロテオミクス解析を行い,PSのひとつである進行性核上性麻痺(PSP)に特異的なバイオマーカー候補としChromogranin B(CHGB),アミロイド前駆タンパク(APP)など36種類の分子を得た.また,microRNAアレイ解析によって8個のPSP特異的microRNA候補を得てきた.本研究では,PSの早期診断,病態解明,治療戦略に資するシーズを得ることを目的としている. 脳脊髄液のプロテオミクス解析によって得られた36種類の候補分子についてpathway enrich解析を行い,翻訳後タンパクリン酸などのpathwayとの関連が明らかとなった. CHGBではバリアントのひとつであるbCHGB_6255が,PSPに特異的な変化を示すことが明らかとなり,bCHGB_6255のアミノ酸配列を同定するために神経系培養細胞から抽出したライセートを用いて免疫沈降法などによる濃縮・精製を試みたが,微量であるためにアミノ酸配列の同定は困難であった.培養細胞内においてCHGBを強制発現させる系による精製を進めた. APPは,多数のバリアントが存在することより,PSPに関連の強いバリアントを同定するために抗APP抗体を用いたWestern blotting法を行い,2種類の候補バリアントを得た. また,PSP特異的microRNAについては,多数例の血清中のmicroRNAを用いたqPCRによる検証研究を行い,1種類のmicroRNAにおいて統計学的な有意差を認めた,また,中枢神経系でのmicroRNAの発現について剖検脳からmicroRNAを抽出し.qPCRによる解析を進めた.
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Research Products
(23 results)
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[Presentation] 感覚性運動失調,振戦,左外転神経麻痺を呈し,経頭蓋磁気刺激で中枢伝導時間延長を認めた抗NF155抗体陽性CIDPの1例2022
Author(s)
松本正太, 清水崇宏, 種田建太, 守安正太郎, 渡辺保裕, 瀧川洋史, 緒方英紀, 磯部紀子, 花島律子
Organizer
第111回日本神経学会中国・四国地方会
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