2020 Fiscal Year Research-status Report
自己免疫性神経疾患における炎症細胞浸潤を誘導する血管内皮細胞膜抗原の網羅的同定
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19K07975
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
竹下 幸男 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70749829)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Blood-Brain Barrier |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、分子標的治療技術が飛躍的に進歩しつつある。他方ある特定のシグナル伝達物質を標的としての治療は、効果的治療効果が得られているものの一部に致死 的な副作用を起こすことも事実である。こうした実情を踏まえ、将来のトランスレーショナル・リサーチを促進するツールとして、分子標的の基礎臨床的意義、 若しくは病態的意義を見直し、再構築する研究として、本研究を積極的に推進したい。本研究は、ヒト由来Blood-Brain Barrier構成細胞株のマルチ培養システ ム(当科で樹立・特許申請済み)を導入した生理的流速負荷型In Vitro系Blood-Brain Barrierモデルを用いて、難治性自己免疫性中枢神経疾患の患者において病 的自己反応性白血球の炎症細胞浸潤を亢進させる脳血管内皮細胞の標的膜蛋白抗原および自己抗体を同定し、疾患特異的な炎症細胞浸潤の分子機構の解明するこ とを目的とする
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、血管内皮細胞の膜成分と患者血清との反応物を免疫沈降法で抽出に成功している。さらに得られた抽出蛋白を質量分析法で網羅的に解析を行い、健常者血清群との比較を行い、 患者血清群の中から、ターゲット分子を30種類まで絞り込むことに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
絞り込んだ標的分子に対して、中和抗体による機能阻害やsiRNAによる発現抑制を行い、炎症細胞浸潤が制御されるかを検証する。 さらに、同標的分子を抗原とし、各種患者血清中に標的分子に対する自己抗体が存在しているかを検証する。
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