2021 Fiscal Year Annual Research Report
E/I balance disruption in tau-related dementia
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19K08005
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Research Institution | National Institutes for Quantum Science and Technology |
Principal Investigator |
高堂 裕平 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部, 主幹研究員 (60593564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | タウオパチー / 興奮抑制バランス / 磁気共鳴スペクトロスコピー / ポジトロン断層撮影 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症病態の神経回路の興奮と抑制のバランス(E/Iバランス)破綻の実態は何か?異常タウ蛋白は神経障害の主要因の一つとされるが,その過程にE/Iバランスの破綻がどう関与するのかは不明である.認知症病態では興奮毒性が想定される一方で,活性化アストロサイト由来のγアミノ酪酸(GABA)も病態悪化に関与することが示唆されている.磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)は局所神経回路におけるグルタミン酸(興奮性)・GABA(抑制性)の濃度バランスを非侵襲に計量する唯一の手段であり,ポジトロン断層法(PET)は,異常タウ蛋白量,活性化アストロサイトを非侵襲に評価できる手段である.本研究ではタウ蛋白蓄積型モデルマウス(rTg4510)のMRS・PETイメージングと生化学実験により,認知症タウ病態におけるE/Iバランス破綻機構を明らかにすることで,認知症治療法開発の糸口を探る. 2021年度はrTg4510マウスでメタボローム解析での検証、および遺伝子発現の評価、を予定し、ヒト研究ではタウPETおよびMRSの評価の継続、ならびにMAOB染色を予定していた。メタボローム解析では、アストロサイトの機能変化に由来するrTg4510マウスにおけるエネルギー代謝系の変化を検出しえた。遺伝子発現の評価では、グリアの遺伝子発現変化を正確にとらえるために、ミクログリアとアストロサイトを抽出する系を構築し、それぞれに対してRNAseqを実施し得た。ヒト研究では、追加データの取得とともにMAOBの評価を実施し、認知症病態において早期からMAOBの発現増加を示唆する結果を得た。
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Research Products
(3 results)