2019 Fiscal Year Research-status Report
dynamic state analysis in induced-microglial cells from delirium population and non-delirium population
Project/Area Number |
19K08022
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
村川 徹 佐賀大学, 医学部, 助教 (00813049)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門司 晃 佐賀大学, 医学部, 教授 (00294942)
阪本 雄一郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (20366678)
溝口 義人 佐賀大学, 医学部, 准教授 (60467892)
扇谷 昌宏 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60636455)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | iMG / せん妄 / TREM2 / DAP12 / 神経炎症仮説 / Macrophage polarization |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年4月から8月にかけて、研究室における実験設備、試薬を購入し、iMG(induced microglial-like cell)の作製手技を共同研究者より習得し、その後も研究代表者を含む研究者でiMG単離、誘導の手技を再確認した。実験設備、試薬類が2019年度の費用では購入できなかったため、研究費の前倒し申請を行い、承認され、2019年度において設備及び試薬類を3年間で遂行するにあたり問題ないまでに準備、整備した。2019年11月5日に佐賀大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会において、佐賀大学医学部附属病院救命救急センターに入院した、認知症を有さない70代のせん妄を発症した患者に限り、せん妄をDRS-R98とMMSE(Mini mental State Examination)において評価したうえで、最大50mlの採血を行いiMG誘導を行う倫理申請を行い、承認された。またそれ以前に、DRS-R98作成者より使用許可を得た。2019年4月から2020年1月までは毎月県内のリエゾン医を有する精神科病院のコンサルト担当で集まり、せん妄の評価の方法を統一する話し合いを行った。DRS-R98を使用して大規模にせん妄研究を行っているせん妄ガイドライン作成者に連絡を取り、改めてせん妄評価を統一した。その後70代で認知症のないせん妄患者の救命救急センター入院がなく、症例が集まらなかった。そのため2020年3月に佐賀大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会に対象症例とコントロール群ともに、70代だけではなく、50代以上90歳未満へ広げる変更を申請し、また、症例を集める期間とそのデータを解析する期間に関しても、本実験の終了日にまで延長する変更申請を行った。変更申請は3月19日に承認された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年3月19日に対象患者の変更申請を行ったが、新型コロナウイルス感染症患者が発生した際の対応の準備の為か、手術数、救命救急センターへの入院患者数自体が減少し、4月16日現在対象患者は確保できていない。また、2020年度発表予定であった学会もことごとく中止になり研鑽ができなったことも関わっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
隔週で定期的に単球を単離する作業を行って行く。具体的には、対象となるせん妄患者の紹介がなかった場合にも、定期的にコントロール患者を先に抽出し、長期的に対象患者数が揃うように調整を行っていく。
|
Causes of Carryover |
同研究室の他プロジェクトにおいて新規購入した機材を、そのまま当研究で購入を予定していた機材の代わりにそのまま利用できたため、初年度に新規で当プロジェクトにおいて購入する必要性がなくなったため。前倒し申請前の予定通り、実験機材、実験の消耗品、その他に使用予定である。
|