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2023 Fiscal Year Research-status Report

統合失調症の認知機能障害に対する新規の聴知覚・視知覚訓練の開発と改善効果の検討

Research Project

Project/Area Number 19K08034
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

豊巻 敦人  北海道大学, 大学病院, 助教 (70515494)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2025-03-31
Keywords統合失調症 / 認知機能障害 / 事象関連電位
Outline of Annual Research Achievements

精神疾患は精神症状だけでなく情報処理に関わる神経認知機能や対人場面で駆動する社会認知機能の障害が存在し精神症状以上に社会生活機能に影響することが 分かっている。特に統合失調症は神経認知障害の重症度が高く、現在では様々な認知機能改善療法が提案され、我が国でも少数の施設であるが実践されている。 しかし認知機能改善療法はメタ解析によると改善の効果量は軽度であり、患者の神経認知機能、社会生活機能を十分に改善できるものではない。他方で、聴知覚 処理を鋭敏にさせる聴知覚訓練は既存の認知機能改善療法より大きな改善の効果量を示している。この聴知覚訓練は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の 研究グループでしか検討が行われておらず、他の研究者によるさらなる介入の工夫や異なる文化圏の患者への効果についての検討が求められる。本研究では新規 に聴知覚、さらに視知覚機能を向上させる新規知覚訓練を開発し、神経認知機能への改善の効果量について検討する。聴知覚訓練はBrainHQ(webで行える認知機 能訓練サービス)より、8課題を選択し、1日1時間、合計で40時間行うこととした。視知覚訓練もBrainHQから8課題選択肢、1日1時間、合計で40時間行うことと した。 2023年度は、研究体制が整っているものの、新型コロナ禍による、研究実施施設での感染症対策に遵守したため十分な例数を集められなかった。5名の同意を得て、介入前後の検査、介入を完全に遂行できたのは2例であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究では介入前後で心理検査(認知機能検査)と脳波計測(事象関連電位)を行う。研究体制は整っているが、2020年からのコロナ禍の影響で、積極的に参加したい研究参加者を集められずにいる。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は引き続き研究参加者(統合失調症患者)の募集を行う。

Causes of Carryover

2023年度は2020年から続くコロナ禍によって、介入前後で行う長時間の心理検査、脳波計測について積極的に参加したい研究参加者が現れず、研究期間を延長せざるを得なかった。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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