2020 Fiscal Year Research-status Report
双極性障害における気分変動の神経基盤についての多角的・縦断的研究
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19K08049
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
織部 直弥 九州大学, 医学研究院, 特別教員 (70730498)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 双極性障害 / 聴性定常反応 / 脳波 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に、データ取得のための脳波計のセッティング、データ処理のためのパソコンや解析ソフトなどの準備を整え、患者群、健常者群でのデータ取得を開始した。 2年目の本年度までに双極性障害患者34名のデータを取得しており、そのうち4人は異なる病相で縦断的なデータも取得している。健常者は7人のデータを追加で取得した。 横断的には双極性障害患者では健常者と比べて40Hz頻度のクリック音に対する位相同期性が低下していることが再度確認された。縦断的データについては、今後、さらに数を増やし、気分症状の変化との相関などを検討していく予定にしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目的であった、異なる病相におけるデータ取得を進めることができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
横断的な解析に使える被験者数は十分集められているため、典型的な双極性障害患者に焦点を当て、異なる病相でのデータ取得を引き続き行っていく。 解析としては、位相同期性が気分症状の変動(ヤング躁病評価スケール、ハミルトンうつ病評価尺度などで評価)と関連しているかなどを検討していく予定である。
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