2021 Fiscal Year Research-status Report
Antipsychotic treatment and rehospitalization of schizophrenia patients: a cohort study
Project/Area Number |
19K08082
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
岸 太郎 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40536801)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 非定型抗精神病薬の持効性注射薬 / 統合失調症 / 有害事象のため持効性注射薬による治療tの中断 |
Outline of Annual Research Achievements |
当院で非定型抗精神病薬の持効性注射薬で治療した157名の統合失調症患者のカルテ調査を行い、非定型抗精神病薬の持効性注射薬の使用実態を調査した。このうち、有害事象のため持効性注射薬による治療が中止されていた患者は19名であった。持効性注射薬と有害事象の因果関係が明らかだった患者は18名で、入院治療を要するような重篤な副作用により持効性注射薬の治療を中止された患者はいなかった。注射部位関連の有害事象が治療の中断の原因であった患者は5名であった。他は錐体外路症状、アカシジア、体重増加などであったが、半数以上の患者が他の非定型抗精神病薬の持効性注射薬を用いた治療に置換されていた。実臨床では非定型抗精神病薬の持効性注射薬は比較的安全に使用されていることが分かった。 また、持効性注射薬は一般的に維持期統合失調症に対して用いられているが、急性期統合失調症に対する有効性と安全性を検討した無作為割付試験も行われている。私達は急性期統合失調症に対する持効性注射薬の有効性と安全性を検討した系統的レビューとメタ解析も行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
統合失調症患者に対する持効性注射薬の有効性、受容性、忍容性、安全性の検討を行うことができている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、同じ抗精神病薬の持効性注射薬と経口薬を比較することで、剤型の違いが有効性、受容性、忍容性、安全性に影響を与えるのかどうかを検討する予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症により院内での診療が制限されたため、当初予定していた研究補助員による患者面接が行えなくなり、今年度は主に2021年度の人件費を繰り越している。新型コロナウィルス感染症が落ち着けば当初の予定通り研究補助員を雇用し研究を実施していく。
|
Research Products
(2 results)