2023 Fiscal Year Annual Research Report
DNA合成および低酸素イメージングにテクスチャ解析を応用した脳腫瘍の病態評価研究
Project/Area Number |
19K08099
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
山本 由佳 香川大学, 医学部, 准教授 (30335872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久冨 信之 香川大学, 医学部, 准教授 (20552045)
西山 佳宏 香川大学, 医学部, 教授 (50263900)
豊原 潤 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50425659)
畠山 哲宗 香川大学, 医学部, 助教 (90602805)
則兼 敬志 香川大学, 医学部, 助教 (90623223)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 分子イメージング / 脳腫瘍 / 膠芽腫 / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍増殖は、高悪性度神経膠腫における腫瘍の浸潤性を特徴づける重要な因子として認識されている。細胞増殖能イメージング薬剤である18F-FLTおよび11C-4DST PET検査では非侵襲的に細胞増殖能を評価することができる。今回、高悪性度神経膠腫新鮮例において、18F-FLT PET/CTおよび11C-4DST PET/CTから抽出したテクスチャー指標をレトロスペクティブに解析し、腫瘍悪性度との関連を調べた。 本研究では、新たに高悪性度(WHO悪性度ⅢおよびⅣ)と診断された神経膠腫患者19人を対象とした。手術前にFLTと4DSTによるPET/CT検査を実施した。腫瘍不均一性指標として31のテクスチャ解析指標を評価した。 18F-FLT PET/CTから抽出された31のテクスチャー指標のうち7つは、WHO悪性度Ⅲ腫瘍とWHO悪性度Ⅳ腫瘍の間で有意差を示した。一方、11C-4DST PET/CTから抽出された1つのテクスチャー指標のみが、WHO悪性度Ⅲ腫瘍とWHO悪性度Ⅳ腫瘍の間で有意差を示した。ROC解析では、18F-FLT PET/CTから抽出された指標であるRun-length non-uniformity が腫瘍の悪性度を識別するための最良の識別指標であった。 これらの結果は、18F-FLT PET/CTから抽出されたテクスチャー指標が、新たに診断された高悪性度神経膠腫の腫瘍悪性度の鑑別に11C-4DST PET/CTよりも有用であることを示唆した。
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