2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Screening System Using Mouse-model for Chemical Modifiers of Radiation Response
Project/Area Number |
19K08130
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
笹井 啓資 順天堂大学, 医学部, 教授 (20225858)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 晃史 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60862167)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | エダラボン / 放射線防護剤 / 活性酸素 / in vivo-in vitro assay / 細胞増殖試験 / グルタチオン |
Outline of Annual Research Achievements |
Edaravoneの放射線防護効果のin vitroからin vivoまでのアッセイを通して、薬剤による放射線修飾効果測定システムを確立することを目的とした。 in vitroでは正常細胞モデルとしてC3Hマウス由来の線維芽細胞2種類を用いた。A9(JCRB供与)はコロニー形成能を有していた。一方C3H/10T1/2-clone 8(clone 8 JCRB供与)はコロニー形成試験不能であった。腫瘍細胞はC3Hマウス由来SCCVII腫瘍を用いた。 A9およびSCCVIIによるコロニー形成試験では0.1mM 4時間暴露後の放射線防護効果は認めなかった。 次にAssayキットを用いた細胞増殖能試験では0.1mM4時間暴露はSCCVII、A9には、放射線防護効果は認めなかったが、clone 8では照射5日目および7日目で防護効果を認めた。また同細胞に対して0.02mM以上で防護効果が認められた。 clone 8およびSCCVIIに対するGSH、SOD様活性に対する影響をそれぞれのAssayキットを用いて求めた。GSHは同一細胞数ではSCCVII細胞がclone 8に対して有意に活性が高かったが、0.1mM4時間暴露では効果を認めなかった。またSOD様活性でも0.1mM4時間暴露による効果は認めなかった。 in vivoではedaravone100 mg/kgを照射30分前に8週齢C3H雌マウスに腹腔内投与した。照射後3.5日で安楽死させた後、空腸を摘出し組織学的変化を評価した。照射後の平均生存陰窩数は投与群0.29 (SE:0.021)とコントロール0.036 (0.035)に対して有意に多かった。Cleaved caspase 3 免疫染色によるアポトーシス細胞評価はで、コントロール6.9% (SE:0.88)に対して投与群1.2% (0.38)と有意に少なかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新コロナ感染症蔓延のため国際学会に参加できず最終発表および情報収集が不十分で、論文作成に遅れが生じたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
国際学会(American Society for Radiation OncologyあるいはRadiation Research Society 年次総会を想定)で発表後、論文作成を行う
|
Causes of Carryover |
新コロナ感染症蔓延のため、成果を国際学会で発表できなかったため次年度使用額が生じた。次年度は国際学会での成果発表と情報収集を行い、論文発表を予定している。
|