2021 Fiscal Year Research-status Report
ヨードマップを用いた膵癌の線維性間質定量による悪性度および治療抵抗性の予測法確立
Project/Area Number |
19K08152
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
祖父江 慶太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90622027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 卓道 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20252653)
上嶋 英介 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40645561)
上野 嘉子 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50625134)
増田 充弘 神戸大学, 医学研究科, 講師 (60512530)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 膵癌 / 線維性間質 / バイオマーカー / CT / ヨードマップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Dual-Energy CTで撮像したダイナミック造影CTから得られるヨードマップを用いて膵癌内部の線維性間質の多寡を定量測定することにより、非侵襲的に膵癌の悪性度ならびに治療抵抗性の予測を行うことである. 外科的切除が行われた通常型膵管癌162症例に対してCollagen量を評価するEVG染色、活性化膵星細胞を評価するα-SMA染色を行い評価したところ、Collagen fiberおよびα-SMA陽性細胞が高度の膵癌は生存率が延長する傾向にあった。また線維化高度な膵癌では腫瘍内のCD8陽性T細胞が多いことも判明した。この結果から、膵癌においては線維化が高度な症例で予後が良く、腫瘍内免疫状態とも関連している可能性が示唆された。平衡相画像から線維性間質の詳細な評価を行うためにRadiomics解析を行うべくソフトウェアの開発を行った。MatLabをベースとして、5mmスライス厚のCT画像から、2nd orderまでのRadiomics解析が可能なソフトウェア開発を行い、膵管癌162症例に対して解析を行う予定であったが、ソフトウェアの開発に時間を要したため、十分数の解析を行うことはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題である膵癌内の線維性間質を評価する試みに対して研究を進めることができていること、研究課題に対して結果が得られているものの、Radiomics解析のためのソフトウェア開発に時間を要したため、進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
開発したRadiomics解析用ソフトウェアを用いて平衡相CT画像を用いて病理組織の線維性間質との相関関係を評価するとともに、臨床的な予後予測が可能かの解析を実施予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19パンデミック影響下のために研究遂行が遅れていること、国際学会出張での成果発表に至らなかったことにより次年度使用額が生じた。 次年度で研究を進行させるとともに国際学会での発表によって予算を使用予定である。
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