2019 Fiscal Year Research-status Report
ポジトロン放出核種であるI-124を用いた抗腫瘍効果に関する検討
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19K08193
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
船木 善仁 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 講師 (50261491)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | I-124 / 診断 / 治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はヨードメチルチロシンおよびヨードチオデオキシウリジンの標識合成を行うに際し、非標識体を用いHPLCの分取・分析における条件検討を行った。その際、ヨードメチルチロシンおよびヨードデオキシウリジンの分取・分析条件を統一するために同条件で分取・分析できるように検討を行った。 分取カラムとしてYMC-PACK ODS-Aを用い、流速5mL/min、紫外吸収波長254 nmとして種々の条件検討を行った。 その結果、移動相として50 mM 酢酸アンモニウム:アセトニトリルが65対35の比において、原料と生成物が良好に分離することが確認された。 分析カラムは大阪ソーダ製 カプセルパックC18 MGIIを用い、流速1.5 mL/min、紫外吸収波長254 nmで分取と同様原料と生成物の良好な分離が確認された。 また、細胞実験を行うことからクリーンベンチ、インキュベーター、倒立顕微鏡などの細胞培養を行うための器具、設備の準備等を行う予定だった。 しかし、当研究を行うための実験室がある東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターRI棟が2020年4月から2021年3月まで大規模な改修工事を行うことが2019年4月に決まり、動物飼養の停止、実験室にあるクリーンベンチやインキュベータ、HPLCなどの機器の撤去が予定よりも大幅に早まり2019年11月から始まった。そのため2019年10月以降実験を行うことができない状況が続いている。また2020年3月にはコロナウィルスの影響を受け、大幅な生活様式の改善が求められた。そのため、研究活動に大幅な支障が生じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究を行う実験室があるRI棟が2020年4月から2021年3月まで大規模な改修工事を行うことが2019年4月に決まり、動物飼養の停止、実験室にある機器の撤去等その準備のために11月から実験がストップしている。また2020年3月にはコロナウィルスの影響を受け、大幅な生活様式の改善が求められた。そのため、研究活動に大幅な支障が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は実験室があるRI棟の大規模改修が行われるため、測定や細胞培養、動物の飼養が全くできない状態である。またコロナウィルス禍により物品の納入や人の出入り、職場への出勤自粛がいつまで続くか判らず、現時点で研究がどのように今後進んでいくのかは不明である。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス禍により試薬の輸入が禁止になったり、物品購入が不可となったりして購入予定のものが予定通りに買えなかった。また、学会参加を予定していたがその学会も中止となり、旅費の使用が予定通りになかったため
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