2022 Fiscal Year Research-status Report
ポジトロン放出核種であるI-124を用いた抗腫瘍効果に関する検討
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19K08193
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
船木 善仁 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 講師 (50261491)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | I-124 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は燃料費高騰による電気代上昇の結果、サイクロトロンを運転する時間が確保できなくなり、当初の予定と比較して運転時間が大幅に減少した。そのため、実験に使用する予定であったI-124の入手ができなくなり、これを用いた実験がほとんど中止となった。そのため、進捗状況に大幅な遅れが生じている。 また、サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターのRI棟が2020年4月から2021年3月まで大規模な改修工事が施工された事に伴い、その復帰作業を前年度に行ったところであるが、2022年度も引き続きその復帰作業を行う予定であった。しかし、2022年3月16日に発生した福島県沖地震の影響で実験機器の破損や測定機器の故障等大きな影響を及ぼした。具体的にはインキュベーターの落下や、高速液体クロマトグラフィーのポンプ、UV検出器、解析に用いるPCの落下等があった。これにより、実験室の復帰作業にも大きな遅れが生じた。 実験室の状況においては、地震後復旧作業を行い、インキュベーターの再設置、クリーンベンチの状況復帰作業等、現在細胞培養が行える状態まで実験室を復旧したが、高速液体クロマトグラフィーの落下によりUV検出器が破損し、現在、その復旧に関して様々な検討を行っているところである。 これらの理由により、2022年度は予定していた研究を予定通りに行うことができなかった。そのため、本来ならば今年度で修了予定であった本研究の延長願いを申請し延長が認められた。そのため来年度にも引き続き研究を行い、当初の研究計画に沿った研究を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度は実験室があるRI棟の大規模改修工事が終了しその復帰作業を行ったが、動物飼養許可の再取得や機器の再搬入・再設置等が必要となり、2021年末まで測定や細胞培養、動物の飼養等が全くできない状態であった。また、コロナウィルスの影響で試薬等の納入も行われていない。そのため進捗状況としては大幅に遅れを取っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は予定していた研究を予定通りに行うことができなかった。そのため、本来ならば今年度で修了予定であった本研究の延長願いを申請し延長が認められた。そのため来年度にも引き続き研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
実験室の使用開始が当初予定より大幅に遅れたため実験が計画通りに行われなかった、また、学会等も中止やオンライン開催となり、旅費および参加費の使用が予定通りに使用されなかった事により次年度使用額が生じた。 延長願いを申請し、許可されたことにより来年度も引き続き本研究を行うため、その研究遂行のために使用する予定である
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