2019 Fiscal Year Research-status Report
がんに特異性の高いFBPAとFDGのPETを用いた免疫療法効果判定と副作用予測
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19K08198
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
巽 光朗 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (60397700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 直史 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90648932)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん免疫療法 / FBPA / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
がんに対する免疫療法では、炎症が大きく関与するため、従来の化学療法とは異なった治療後経過や副作用が生じる。様々ながんの化学療法効果判定に用いられているFDG PETは、炎症の影響を受けやすいために免疫療法の理想的な判定法とは言い難い。 本研究では、がんに特異性の高いアミノ酸系の放射性薬剤F-18 fluoroboronophenylalanine (FBPA) を用いたPETを人および担がん小動物において行い、免疫療法治療後早期での効果判定における実用性・有用性を検討する。同時期に撮像したFDG PETと比較することで、炎症の存在を明確化し、炎症と最終的な治療効果や予後、副作用との関連を明らかにする。 初年度である本年度は、FDGおよび FBPA PETで共通して用いることのできる画像解析法を検討した。がんの活動性評価に放射性薬剤の集積程度を示すstandardized uptake value (SUV) を、体に対する負荷に集積体積を反映したmetabolic tumor volume (MTV)や集積程度と体積の積で表されるtotal lesion glycolysis (TLG) を、がん内部の不均一性にテクスチャ解析を用いることができることを確認した。 小動物モデルでは、マウスにおける悪性黒色腫に対して抗PD-1抗体による治療を行う準備を行った。治療前後にFDGおよび FBPA PETを用いて評価する方法、また、PET画像の解析結果とがん組織での病理所見、FBPA集積と関連のあるL-type amino acid transporter 1 (LAT1) の免疫組織化学染色結果などとの比較についても準備も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
人の悪性腫瘍に対する免疫治療のFBPA PETを用いた効果判定については、計画に従って準備を進めている。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響により、大幅に遅れが生じている。FBPAの合成やPET画像解析法の検討に関しては、予定通り進捗している。 小動物モデルにおける検討については、ほぼ予定通り準備を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響により診療規模を縮小していることから、当初の予定に比して研究対象となる患者が集まりにくくなっている。人の悪性腫瘍に対する免疫治療のFBPA PETを用いた効果判定については、対象悪性腫瘍や患者数の再検討が必要である。 動物実験も新型コロナウイルス感染症の影響で制限されているが、人における評価よりも影響は少なく、小動物モデルにおける検討を計画に従って進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で、物流にも遅延が生じている。動物実験関連の物品で購入予定のものがあったが、次年度購入とした。
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