2019 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌TACEにおける多孔性ガラス膜新規乳化デバイスの製品化に向けた開発
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19K08205
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
正田 哲也 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60727593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (70326338)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インターベンショナル・ラジオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
エピルビシンとリピオドールの多孔性ガラス膜を用いて作成したエマルションのin vitroの薬剤溶出試験のデータが得られ、論文発表した(Cardiovasc Intervent Radiol. 2020 Jan;43(1):135-139)。引き続いて、シスプラチン、イリノテカン、レンバチニブの評価が候補に挙がり、pilotの実験結果からシスプラチンが最適と判断し、現在実験を進めている。 シスプラチン微小粉末50mgを加温造影剤で溶解し、多孔性ガラス膜を用いてリピオドールと混和した。従来の3方活栓で乳化する群を対象群とし薬物溶出速度、粘度を測定し、粒子の顕微鏡的確認も行っている。さらに、シスプラチン微小粉末50mgをリピオドールに直接混和し、サスペンションを作成。サスペンション群およびサスペンション+造影剤の乳化群(多孔性ガラス膜、3方活栓)についても同様の検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エピルビシンとリピオドールのエマルションの評価に加え、シスプラチンとリピオドールのサスペンションやエマルションの評価を行っている。現時点では順調に各群の薬物溶出速度の計測は進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度中にシスプラチン各群のin vitroの薬物濃度測定を終え、ラットを用いたin vivo実験に移行する予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度実施した薬剤溶出試験の検体数では不十分であるため、検体数を追加して実験を継続していく。薬剤購入費、測定費用として当該年度の残高と次年度の助成金を合わせて使用する。また、本研究成果発表の学会参加費用にも充てる予定である。
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