2023 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲン受容体PETによる進行転移乳癌のCDK4/6阻害剤併用療法評価
Project/Area Number |
19K08207
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
久慈 一英 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90283142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 登茂彦 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 部長 (20526660)
福島 賢慈 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50408613)
佐伯 俊昭 埼玉医科大学, 医学部, 特任教授 (50201512)
大崎 昭彦 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90291484)
松浦 一生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90522954)
上田 重人 埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20646947)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | エストロゲン受容体測定 / 乳癌多発転移 / 治療経過観察 |
Outline of Annual Research Achievements |
術後乳がん再発の8人の患者を対象とした。FDGおよびFES PETは、CDK4 / 6阻害剤治療の開始前と治療開始後に実施した。評価可能な病変におけるFDGとFESのSUVmax、SUVpeakを測定した。各患者において最大3病変まで、計18の病変が評価された。各病変に対するCDK4/6阻害剤療法の有効性は、FDG集積変化に基づいて評価した。 治療反応(RP)群(FDG SUVmaxの減少>=治療後30%)と陰性非反応(RN)群(FDG SUVmaxの減少<30%)の病変)の測定値を比較した。FES SUVmaxは、治療前(RPpreおよびRNpre)および治療後(RPpostおよびRNpost)の両群で有意に異なっていた(RPpre vs RNpre:6.11±4.78 vs 2.32±1.15、P=0.017;RPpost対RNpost:1.65±0.49対2.42±1.21;p=0.049)。FES SUVmaxでは治療前に高く、治療後は低かった。FDG SUVmaxでは、FES SUVmaxの変化のような減少傾向が観察された(RPpre対RNpre:7.83±3.34対5.27±2.67、P = 0.045;RPpost 対 RNpost: 1.97±0.91 対 4.60±1.81, p<0.001)。 ROC曲線で解析したところ、治療前のFES SUVmaxで有意となり(ROC曲線下面積=0.79;p=0.038)、治療前にFES SUVmax閾値を2.84に設定したところ、感度は0.84、特異度は0.90、陽性適中率は0.61、陰性適中率は0.97、精度は0.89であった。さらに、RPpost群でFES集積とFDG集積が共に減少していることが確認された。 研究全体を通して、エストロゲン受容体密度は乳癌ホルモン治療効果を反映すると確認された。
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