2020 Fiscal Year Research-status Report
多様な放射線照射法による生体に対する放射線影響の予測および評価法の検討
Project/Area Number |
19K08212
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
羽根田 清文 広島国際大学, 保健医療学部, 准教授 (30280192)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 放射線影響 / 核破砕 / モンテカルロシミュレーション / 高精度光子線治療 / 炭素線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の研究は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、各種制限により研究内容を一部変更して実施した。2019年度は、DNAレベルの幾何学的構造の違いによる一次放射線による影響を中心として調査・検討を行ったが、本年度は組織レベルの組成の違いによる影響および一次放射線と組織(媒体)との物理作用(核破砕)の結果生ずる2次放射線による寄与について検討を行った。
1)組織の違いによる影響検討 水(標準媒体)、筋肉、肺臓、骨の4種類に対し放射線を照射することによる2放射線の生成および生体への寄与について検討した。光子線では媒体の違いによる影響は殆ど見られず、肺臓のみ密度変化による飛程(透過率)の違いが確認出来た。一方、炭素線では光子線ではほとんど違いが生じなかった水と筋肉の間でも明確な変化を確認出来た。 2)2次放射線の生成に関する検討 光子線においては、今回評価に使用した媒体が低原子番号元素であったため、中性子のような2次放射線は確認できなかった。なお、比較評価として実施した、治療構造物(治療器具、コーチなど原子番号構造物)では中性子線の発生が確認できた。炭素線に関しては、各種2次放射線(p,H,He,Li,Be,B)の生成が確認された。また、媒体による2次放射線の生成・挙動に大きな違いを確認出来た。一方、炭素線ではH, He, Li, Be, Bの様々な2次放射線が確認でき、1)の媒体の違いと合わせた評価では媒体の違いによる2次放射線の挙動等にも大きな違いを確認出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
自施設内で完結可能な研究に関しては、想定通り研究が進行している。 一方、他施設との連携を要する研究に関しては新型コロナウイルスによる行動自粛の結果、研究活動がほとんど行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染の終息が見通せず、他施設との連携の目途がたっていない。 オンラインは郵送など可能な手法を検討し他施設との協力研究を実施して行きたい。 当面は自施設のみで実施可能となりシミュレーション計算および自施設治療装置(高エネルギーX線発生装置)を用いた研究を中心として実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学外業務自粛により学外での共同研究および学会活動が行えなかった。 新型コロナウイルスにともなう各種制限が解除され、研究活動の再開が可能となり次第研究活動を逐次再開する予定である。 また、今年度も長期間にわたり制限が行われることを想定し、代替研究手法の検討を行う予定である。
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