2020 Fiscal Year Research-status Report
新生児慢性肺疾患における細菌学的要因の特定と発症予防法の確立
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19K08248
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
吉田 丈俊 富山大学, 学術研究部医学系, 特命教授 (90361948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁井見 英樹 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (50401865)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 慢性肺疾患 / 胎内感染 / 絨毛膜羊膜炎 / 予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在まで35件体の30週未満の羊水と臍帯血を解析している。約40%に絨毛膜羊膜炎を認め臍帯血IL-6の上昇を観察している。起炎菌はウレアプラズマ、マイコプラズマ、その他の菌の順に高頻度であった。特にウレアプラズマ、マイコプラズマ、その他の菌が混合感染していると、臍帯血中のIL-6も高値である傾向を認めた。 途中経過である、ウレアプラズマ・マイコプラズマの検出率は約30%程度あり、これはウレアプラズマ・マイコプラズマを培養した場合に比べて高率に菌を検出することができている。つまり、PCR法は高感度であり当院では菌の定量も同時に行っているためコンタミとの区別も容易であり、臨床に非常に有用な検査であることが分かった。
今後は、この起炎菌と臍帯血IL-6値が児の予後とどう関係しているかを明らかにする予定である。特に胎盤病理での絨毛膜羊膜炎との関係が重要であり定量PCR法による菌量との相関関係の有無を今後調べる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体は順調に集まっており、起炎菌を同定するシステムも順調に稼働している。
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Strategy for Future Research Activity |
詳細な検討を行うために、さらに30検体集める予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染が流行したため学会がすべて中止となり旅費の使用が無かった。
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