2019 Fiscal Year Research-status Report
生体物質由来治療薬としての母乳及び羊水エクソソームの有用性
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19K08263
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
吉村 文 藤田医科大学, 疾患モデル教育研究サポートセンター, 講師 (90466483)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エクソソーム / トランスジェニックラット / 羊水 / 母乳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、羊水と母乳中に含まれるエクソソームについて、プロテオーム解析とmicroRNA解析を中心とした成分解析を実施し、エクソソームの発育に関わる生理学機能を推察する。研究には、蛍光標識されたエクソソームを分泌するトランスジェニックラットを用いる。発現部位の異なる2系統のうち、1系統は腎臓に対する機能障害がみられた。そこで、蛍光標識のエクソソーム産生に対する影響を考えるため、初年度は使用するトランスジェニックラットの性状解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度は実験のセットアップに必要な試薬等の購入、使用するトランスジェニックラットの性状解析が主となった。また、所属施設の管理業務および他の共同研究の論文化を先行したため、遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度からは、予定通り解析を開始する。羊水に関してはmicroRNA解析を実施し、先の研究で行ったプロテオーム解析の結果と含め、羊水中エクソソームの生理学的機能を推察する。さらに、神経細胞およびグリア細胞の培養系を立ち上げ、羊水由来エクソソームの投与実験in vitroを予定する。
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Causes of Carryover |
初年度は実験に遅れが生じたため、今回行う予定だった解析費用を次年度に持ち越したため。
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