2023 Fiscal Year Research-status Report
生体物質由来治療薬としての母乳及び羊水エクソソームの有用性
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19K08263
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
吉村 文 藤田医科大学, 病態モデル先端医学研究センター, 准教授 (90466483)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エクソソーム / トランスジェニックラット |
Outline of Annual Research Achievements |
PKH67で後から標識したエクソソームとCD63-GFPで標識されたエクソソームを分泌するトランスジェニックラット由来のエクソソームについて、培養細胞への取り込み実験を実施した。その結果、細胞内の後期エンドソームマーカーLamp1との局在は両者で異なっていた。PKH67やPKH26はエクソソーム以外の微粒子にも結合することは以前より知られている。そのため、夾雑物の多い体液から分離したエクソソームをトレースするうえで、内在性標識エクソソームを用いることは非常に重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属施設の管理業務や遅れていた他の研究の論文リバイスを先行したため。
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Strategy for Future Research Activity |
より自然な状態に近い胎児でのエクソソームの取り込みについて試みる。トランスジェニックラットのメスを野生型のオスと交配し、蛍光を示さない胎児組織におけるCD63-GFPを検出する。検出感度が低い場合、トランスジェニックラットの羊水から分離したエクソソームを羊水中に注入し、翌日胎児を摘出して解析を行う(In utero)。
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Causes of Carryover |
予定していた実験を次年度に持ち越したため。
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