2019 Fiscal Year Research-status Report
神経芽腫に対するGD2を標的とした新規キメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞療法の開発
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19K08273
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西尾 信博 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任講師 (00586430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 義行 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40432273)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | キメラ抗原受容体 / CAR / GD2 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)GD2特異的キメラ抗原受容体(GD2.CAR)トランスポゾンベクターの作製:異なる抗原認識部位の配列情報とCD28、4-1BBなどの共刺激分子の組み合わせにより、複数のGD2.CARコンストラクトを作成した。作成したGD2.CARのGD2.CARを、研究代表者が所有するCD19.CARトランスポゾンベクター(pIRII-CD19.28.z)のCAR配列と入れ替え(pIRII-GD2.28.ζまたはpIRII-GD2.4-1BB.z)、GD2.CARトランスポゾンベクターを作成した。 2)piggyBacトランスポゾン法によるGD2.CAR遺伝子の導入およびGD2.CAR-T細胞の培養:研究代表者らが開発したpiggyBacトランスポゾン遺伝子導入法を用いて、GD2.CAR遺伝子をT細胞に導入し、そのGD2.CAR-T細胞を、GMP準拠培養法を用いて培養した。末梢血単核球にヌクレオフェクション装置(4D Nucleofector)を用いて、GD2.CARトランスポゾンベクターとpiggyBac遺伝子転位酵素ベクターを導入する。インターロイキン(IL)-7およびIL-15を添加した培地中で培養した。培養開始14日目にフローサイトメトリーを用いてT細胞上のGD2.CAR発現率を測定し、30-50%の遺伝子導入効率を得ることができた。 3)In vitro実験系を用いたGD2.CAR-T細胞の抗腫瘍効果の評価:CAR-T細胞と神経芽腫細胞株をサイトカイン無添加・10%血清存在下で共培養し、GD2.CAR-T細胞の抗原特異性、細胞傷害活性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数のGD2.CARコンストラクトを作成し、CAR発現トランスポゾンベクターをそれぞれ作成できた。我々が開発した培養法を用いて、高い遺伝子導入効率を達成し、腫瘍細胞との共培養により、抗腫瘍効果を確認できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
複数のコンストラクトの機能を同時に比較していくことで、最適なGD2.CARを選択し、ヒト神経芽腫モデルマウスを用いたin vivo抗腫瘍効果の評価をすすめていく。
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Research Products
(1 results)