2022 Fiscal Year Annual Research Report
低栄養発育胎児における有機陰イオン輸送体の機能の解明
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19K08274
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
内村 康寛 滋賀医科大学, 医学部, 特任准教授 (90803990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田川 潤 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (10284027)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | DOHaD / 生活習慣病 / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
SLC22a23ノックアウトラットを作製し、行動解析を実施した。ヘテロ接合型(+/-)の親ラットを交配し、得られた同腹子の(+/+)、(+/-)、(-/-)を比較した。前年に行なった予備実験では、比較群の個体数が最小のものでは(途中死亡した個体が出たため)2個体のみとなり、統計解析が十分に行えなかった。これを踏まえ、(+/+)と(-/-)間で体重差の大きかったオスのみを用いる(メスは解析に用いない)ことで、比較群の個体数を8個体確保し、行動解析を行うこととした。その結果、(1)(-/-)ラットが体重増加量が減少している表現型が再現された。(2)(-/-)ラットは(+/+)ラットと比較し、オープンフィールドでの多動性が、統計的有意に増加していた。(3)前肢牽引力は、統計的有意に低下していた。(4)採取した腓腹筋の重量も統計的有意に低下していた。(4)内臓脂肪量を比較するため、4.7T MRIを用いて腹腔を撮影した(データは現在解析中である)。これらの結果は、SLC22a23ノックアウトラットがサルコペニア様の表現型を示すことを示唆している。また、前回調製した抗SLC22a23抗体が内在性タンパク質の検出に十分な特異性を示さなかったため、抗血清を再度作成中である。これらの研究結果を英語論文としてまとめ、投稿準備中である。
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