2020 Fiscal Year Research-status Report
川崎病治療反応性の予測因子および難治例への層別化治療法の確立
Project/Area Number |
19K08323
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
長谷川 俊史 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90314806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 一雅 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50526895)
安戸 裕貴 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (70422285)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 川崎病 / 免疫グロブリン大量静注療法 / 冠動脈病変 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では山口県内の川崎病の患者情報、検査データおよび検体を収集し、免疫グロブリン大量静注療法 (IVIG) 反応症例およびIVIG不応症例にわけ、免疫担当細胞、血清を解析し、IVIG不応川崎病の病態解明および層別化治療の確立を目的とする。 現在山口大学医学部附属病院および山口県内の関連病院から川崎病症例を集積し、臨床症状、一般血液検査データ、免疫担当細胞、サイトカイン濃度などの解析を進め、IVIG反応群および不応群の比較検討を行っている。これまでにIVIG不応川崎病の機序においてはT細胞、特にCD8陽性T細胞の関与の可能性を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
川崎病患者の免疫担当細胞を解析し、IVIGを含めた各種治療法の反応性について、予測可能か検討中である
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらに症例を集積し、IVIG不応川崎病のうち、インフリキシマブ、シクロスポリンA、血漿交換の治療反応性を評価し、さらにIVIG抵抗性の川崎病の病態解析を進めていく予定である。また患者血清およびヒト冠動脈血管内皮細胞を用いて層別化治療の確立を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス の感染状況により出張が減ったため、旅費の使用が減少した。
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Research Products
(2 results)