2021 Fiscal Year Research-status Report
小児特発性ネフローゼ症候群におけるSMPDL-3bの意義の解明
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19K08338
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
渡邊 祥二郎 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (80597196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 完 弘前大学, 教育学部, 教授 (50271820)
今泉 忠淳 弘前大学, 医学研究科, 教授 (90232602)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | SMPDL3b / ポドサイト / 自然免疫 / Toll like receptor 3 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度はヒト培養歩ドサイトのToll like receptor (TLR)3シグナルにおけるSMPDL3bの役割につき,RNA干渉法を用いたSMPDL3bのノックダウンの系を用いて実験データの解析および論文と学会で発表を行なった。Poly IC刺激によりヒト培養ポドサイトのTLR3系が刺激されIFNβとその下流蛋白であるCXCL10の発現が増強された。またSMPDL3bをノックダウンすることによりPoly IC刺激によるTLR3/IFNβ/CXCL10の経路が減弱されることが初めて明らかになり英文論文発表と学会発表を行なった。論文;Watanabe S, et al. (2021) J Membr Biol. Nov 5. doi: 10.1007/s00232-021-00206-w. 学会; The 18th Japan-Korea-China Pediatric Nephrology Seminar 2021. April (online) Watanabe S, et al. (2021) Sphingomyelin phosphodiesterase acid-like 3b (SMPDL3b) mediates TLR3 signaling in human podocytes. 第56回日本小児腎臓病学会学術集会、7月、Web開催;Sphingomyelin phosphodiesterase acid-like 3b (SMPDL3b)はヒトpodocyteのTLR3シグナルを調節する.第64回日本腎臓学会学術総会、6月、Web開催;Sphingomyelin phosphodiesterase acid-like 3b (SMPDL3b)はヒトpodocyteのTLR3シグナルを調節する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度より代表研究者の異動(弘前大学小児科から愛媛大学小児科)があり、愛媛大学での実験準備に時間を要しているため、研究計画にある自然免疫系と細胞骨格系との関連についての実験が開始できなかった。ただし、細胞や試薬の体制が整い次第、実験を再開できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
SMPDL3bがPoly IC刺激によるTLR3シグナルに重要な役割があることが判明したが、まだ詳細については不明な点が多い。今後はリガンド(Poly IC)の取り込み(エンドサイトーシス)に関連するraftlinやflotilinなどとの関連を追及すべく準備中である。
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Causes of Carryover |
2021年度代表研究者が弘前大学小児科から愛媛大学小児科に異動となった。愛媛大学小児科の既存の物品と試薬があり、予定の抗体購入などを控えることができたため次年度使用額が生じた。2022年度において抗体や細胞培養物品の購入に充てさせていただきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)