2019 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of severe mechanism and development of novel therapy against chronic lung disease in SGA infants caused by pregnancy induced hypertension
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19K08341
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
早川 昌弘 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (40343206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 義朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30435862)
奥村 彰久 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60303624)
鈴木 俊彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60711083) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 胎児発育不全 / 慢性肺疾患 / 妊娠高血圧腎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は新生児慢性肺疾患モデル動物をもちいた検討をおこなった。新生児慢性肺疾患における肺障害の要因が酸素毒性であることから、新生子ラットに出生直後から高酸素負荷を行う事でモデルを作製した。死亡率、体重増加推移などを参考に酸素濃度や酸素期間を変更してモデル作製をおこなった。酸素濃度を95%、90%、80%、60%の4群に設定して2週間の負荷をおこなったところ、生存率は各々10%、20%、40%、90%であった。次に80%酸素濃度にて負荷期間を7日、14日、28日として負荷をおこなったところ、生存率はそれぞれ100%、60%、10%であった。これらの結果から酸素濃度80%、負荷期間を14日とした。 高濃度酸素投与により新生児慢性肺疾患の組織学的変化が起こっているか、新生児慢性肺疾患による肺高血圧症が併発しているかについて組織学的に評価をおこなった。具体的には以下に示す方法でおこなった。肺組織は肺組織体積密度の測定を、肺高血圧症の評価については右室と心室中隔+左室の乾燥重量比を測定した。結果は、新生児慢性肺疾患群で肺組織体積密度の減少がみられ(新生児慢性肺疾患群:24.1 ± 1.5、正常群:29.2 ± 1.4)、新生児慢性肺疾患に特徴的な肺胞組織の破壊が確認された。また、肺高血圧評価については、新生児慢性肺疾患群で右室と心室中隔+左室の乾燥重量比の上昇をみとめ(新生児慢性肺疾患群:0.31 ± 0.034、正常群:0.13 ± 0.0006)、肺高血圧性変化が確認でき、新生児慢性肺疾患から肺高血圧症をきたす動物モデル作製に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
慢性肺疾患モデルの作製、およびその検討は概ね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は胎児発育不全ラットに酸素負荷をかけて慢性肺疾患モデルを作製する。そのモデルを用いて肺組織の検討をおこなう予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) 新生児慢性肺疾患モデル動物の作製が比較的順調に進捗したため、実験動物の購入費用および関係する消耗品の購入費用が予定額より少なくなったため。 (使用計画) 令和2年度には、Muse細胞投与の効果を検討するため、当初計画より多くの実験動物を購入して、詳細に検討する。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Novel Risk Score for Fetuses with Congenital Diaphragmatic Hernia Based on Ultrasound Findings2020
Author(s)
Terui K, Nagata K, Hayakawa M, Okuyama H, Amari S, Yokoi A, Masumoto K, Urushihara N, Okazaki T, Inamura N, Toyoshima K, Uchida K, Furukawa T, Okawada M, Sato Y, Usui N
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Journal Title
Eur J Pediatr Surg
Volume: 30
Pages: 51-8
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Factors related to survival discharge in trisomy 18: A retrospective multicenter study2019
Author(s)
Kato E, Kitase Y, Tachibana T, Hattori T, Saito A, Muramatsu Y, Takemoto K, Yamamoto H, Hayashi S, Yasuda A, Kato Y, Ieda K, Oshiro M, Sato Y, Hayakawa M
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Journal Title
Am J Med Genet A
Volume: 179
Pages: 1253-9
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 先天性横隔膜ヘルニアにおける中期的神経学的予後と頭部MRI画像についての検討2019
Author(s)
伊藤 美春, 脇田 浩正, 郷間 環, 上田 一仁, 田中 亮, 三浦 良介, 呉 尚治, 兵藤 玲奈, 浅田 英之, 北瀬 悠磨, 鈴木 俊彦, 見松 はるか, 齊藤 明子, 村松 友佳子, 城所 博之, 佐藤 義朗, 夏目 淳, 高橋 義行, 早川 昌弘
Organizer
第122回日本小児科学会学術集会
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[Presentation] 早産児の修正40週での安静時機能的MRIと発達予後2019
Author(s)
坂口 陽子, 城所 博之, 鈴木 健史, 川口 将宏, 牧 祐輝, 田中 雅大, 岡井 佑, 伊藤 祐史, 山本 啓之, 中田 智彦, 伊藤 美春, 佐藤 義朗, 早川 昌弘, 夏目 淳
Organizer
第61回日本小児神経学会学術集会
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[Presentation] 先天性左横隔膜ヘルニア胎児に対する胎児鏡下気管閉塞術と待期的管理のランダム化比較試験2019
Author(s)
和田 誠司, 杉林 里佳, 小澤 克典, 佐藤 正規, 金森 豊, 伊藤 裕司, 遠藤 誠之, 奥山 宏臣, 笹原 淳, 臼井 規朗, 小谷 友美, 早川 昌弘, 加藤 聖子, 田口 智章, 左合 治彦
Organizer
第55回日本周産期・新生児医学会学術集会
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[Presentation] 先天性横隔膜ヘルニアにおける脳室拡大進行に関わる急性期因子の検討2019
Author(s)
脇田 浩正, 佐藤 義朗, 伊藤 美春, 郷間 環, 田中 亮, 兵藤 玲奈, 浅田 英之, 北瀬 悠磨, 鈴木 俊彦, 齊藤 明子, 村松 友佳子, 小谷 友美, 内田 広夫, 早川 昌弘
Organizer
第55回日本周産期・新生児医学会学術集会
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[Presentation] 先天性横隔膜ヘルニアにおける退院時MRIでの側脳室径に関わる急性期因子の検討2019
Author(s)
脇田 浩正, 佐藤 義朗, 伊藤 美春, 郷間 環, 田中 亮, 兵藤 玲奈, 浅田 英之, 北瀬 悠磨, 鈴木 俊彦, 齊藤 明子, 村松 友佳子, 小谷 友美, 内田 広夫, 早川 昌弘
Organizer
第55回日本周産期・新生児医学会学術集会
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[Presentation] THE STUDY OF ACUTE PHASE FACTORS CAUASED PROGRESSION OF VENTRICULAR DILATION IN CONGENITAL DIAPHRAGMATIC HERNIA2019
Author(s)
M. Hayakawa, H. Wakita, M. Ito, K, Honbe, R. Miura, M. Goma, S. Arai, R. Hyodo, H. Asada, T. Suzuki, A. Saito, Y. Muramatsu, Y. Sato.
Organizer
Hottopics in Neonatology 2019
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