2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K08355
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
平野 大志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90424663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 剛 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00816473)
湯坐 有希 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), その他, 部長 (30277090)
西崎 直人 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30561435)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ネフロン数 |
Outline of Annual Research Achievements |
正常出生体重児(片側腎腫瘍の患者)のネフロン推算を行った。合計21例の症例が本調査の対象基準を満たした。患者の手術時の年齢の中央値は2歳6か月(IQR, 1歳5か月-3歳9か月)、61.9%が男児であった。腫瘍の診断名はWilms腫瘍が85.7%と最多であった。蛋白尿をきたした症例は1例のみ、血尿をきたした症例も1例のみであった。血清クレアチニン値の中央値は0.28 mg/dL (IQR, 0.23-0.32), eGFRの中央値は109.2 ml/min/1.73m2 (IQR, 89.3-133.2) であった。また、1症例あたり計測した糸球体の数の中央値は64 個(IQR, 60-78)、腎臓あたりの総ネフロン数の推定値の中央値は950,846個(IQR, 868,760-1,049,293)と算出された。本研究では小児の生体腎のネフロン数の推定を世界に先駆けて行った。推定したネフロン数は既報の成人例と比較すると有意に多く、これはネフロン数の経年的な減少を考慮すると予測通りの結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で検体の輸送、受け取りなどに時間がかかり、解析が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
全ての検体のネフロン測定が終了したため、これらを元にネフロン数決定に寄与する因子を同定する。
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Causes of Carryover |
学会発表(渡航費を含む)および論文作成に使用予定の研究費である。昨年は解析が遅れたこと、コロナで渡航制限があったことから学会参加が難しかった。今年度に学会および論文発表を行うため、そのための費用として考えている。
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