2021 Fiscal Year Annual Research Report
Synthetic lethality with FTD and CHK1 inhibitor for esophageal squamous cell carcinoma
Project/Area Number |
19K08369
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大橋 真也 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20435556)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 合成致死 / 食道扁平上皮癌 / CHK1阻害剤 / トリフルリジン / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
食道扁平上皮癌細胞株である、TE11R細胞を6週令のヌードマウスの皮下(左下肢の付け根部分)に移植し、作成した食道癌xenograft腫瘍に対し、FTDとTipiracilの合剤である、TAS102を下記の用法用量(200mg/kg、経口投与、週3回)で投与した。さらに、 CHK1阻害剤であるPrexasertibを下記の用法用量(10 mg/kg、 皮下注射、週3回)で投与した。このTAS102とPrexasertibの併用治療を2週間投与した。一方、day4に、動物実験用の放射線照射装置を用いて、マウスの皮下腫瘍部分に対してのみ4グレイ(Gy)の放射線照射を行い、その後経時的に腫瘍径並びに体重の変化を測定した。施術開始後、22日目において、薬物療法単独群、放射線治療単独群、薬物療法+放射線併用療法群のコントロール群に対する腫瘍径の腫瘍比率はそれぞれ51±7.5%, 47±10%, 19±11%であり、「TAS102+CHK1阻害剤併用治療」に「放射線照射」を併用すると、それぞれの単独治療群と比較して、抗腫瘍効果が有意に高まることが明らかとなった。前年度までの成果と合わせ、FTDとCHK1阻害剤を併用する治療戦略が、食道扁平上皮癌細胞に対し、有効な抗腫瘍効果を発揮すること、さらにFTDとCHK1阻害剤には放射線感受性の増強効果があり、マウスを用いた動物実験でもFTDとCHK1阻害剤による薬物療法と放射線療法の併用が実験的食道癌腫瘍に対し、有効な抗腫瘍効果を示すことが示された。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Visceral fat obesity is the key risk factor for the development of reflux erosive esophagitis in 40-69-years subjects2021
Author(s)
Shinya Ohashi, Takahisa Maruno, Keita Fukuyama, Osamu Kikuchi, Tomohiko Sunami, Yuki Kondo, Seiichiro Imai, Matsushima Aki, Kimiyo Suzuki, Fumika Usui, Masahiro Yakami, Atsushi Yamada, Hiroyoshi Isoda, Shigemi Matsumoto, Hiroshi Seno, Manabu Muto, Mayumi Inoue
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Journal Title
Esophagus
Volume: 18
Pages: 889-899
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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