2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of novel therapy for cardiac amyloidosis by identifying transthyretin-derived amyloid fibril deposition promoting factor
Project/Area Number |
19K08493
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
泉家 康宏 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10515414)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心アミロイドーシス / 心筋生検 / 心臓MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
トランスサイレチン型アミロイドーシスの発症は、トランスサイレチンの4量体の解離が律速段階であることは明らかであるが、その後の心病変発症の機序は全く不明である。私は心臓自体に沈着を促進する変化があるのではないかと仮説を立て、アミロイド沈着促進因子を心筋生検サンプルを網羅的に解析することで同定することを本研究の目的とした。 令和2年度も心筋生検組織を収集し、mRNA・マイクロRNA・タンパク発現をマイクロアレイ及びプロテインアレイにて網羅的に解析することを目標とした。 令和2年度は当院に心筋症疑いで入院となった患者のうち45例の心筋生検を行い、その中から4例の心アミロイドーシス患者の確定診断に至った。確定診断はコンゴレッド染色のみならず、TTR免疫染色とTTR遺伝子検査を併用して行った。また、これらの症例は経時的に経胸壁心エコーを行い、心機能の評価を行っている。これら心筋症疑いの症例は基本的な血液検査に加え、高感度トロポニンTの測定も全例で行っている。また心筋生検を行った全症例は心臓MRI 検査を施行しており、近年心筋症の鑑別に有用であることが報告されているT1マッピング解析を行い、native T1値と細胞外容積の定量を行った。令和元年から心アミロイドーシスと診断された7症例と年齢・性別を合わせた対照群となる左室肥大患者の心筋生検サンプルから抽出したタンパクとmRNAは-80度で保存しており、令和3年度にプロテインアレイとマイクロアレイを用いて網羅的解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症のため、本学・当院も診療や入院制限が必要であり、網羅的解析を行うための心筋生検サンプル収集に予定以上に時間が必要であった。実験室でのサンプル処理に関しても、新型コロナウイルス感染症に伴う研究活動制限のためやや遅滞が生じた。しかしながら令和2年度に必要なサンプルが得られたため、令和3年度プロテインアレイとマイクロアレイを用いて網羅的解析を予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
心筋生検サンプルをマイクロアレイとプロテインアレイにて発現を網羅的に比較検討する。候補タンパク同定後は、速やかにin vitroの実験と、遺伝子改変マウスの作製を並行して進める予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症のため学会出張がなくなったため、旅費の支出がゼロとなった。また、新型コロナウイルス感染症による診療・入院制限と研究制限のため、研究の進行に地帯を生じたため、予定していた物品購入費を下回ることとなった。
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[Journal Article] Japanese Circulation Society Joint Working Group. JCS 2020 Guideline on Diagnosis and Treatment of Cardiac Amyloidosis.2020
Author(s)
Kitaoka H, Izumi C, Izumiya Y, Inomata T, Ueda M, Kubo T, Koyama J, Sano M, Sekijima Y, Tahara N, Tsukada N, Tsujita K, Tsutsui H, Tomita T, Amano M, Endo J, Okada A, Oda S, Takashio S, Baba Y, Misumi Y, Yazaki M, Anzai T, Ando Y, Isobe M, Kimura T, Fukuda K
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Journal Title
Circ J.
Volume: 84
Pages: 1610-1671
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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