2019 Fiscal Year Research-status Report
In vivo imaging study of JCAD in the pathogenesis of DVT
Project/Area Number |
19K08517
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
川合 宏哉 神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (20346266)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 哲也 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70547504)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 血栓症 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.JCADの血栓症発生への影響の解明 まず、JCADが血栓形成を制御しているか否かを直接的に確認するために、JCAD-/-マウスと野生型マウスにおけるDVTサイズを比較する。具体的には下大静脈を結紮後、day 4, 7, 14に血栓サイズをJCAD-/-マウスと野生型マウスの間で比較した。JCAD-/-マウスでは、DVTサイズが野生型と比べて、大型になるという結果を得ることに成功した。
2.生体イメージングによるJCADの血栓形成制御機構の解明 研究分担者の原哲也が独自に開発した血栓モデルにより、血栓が形成される瞬間をリアルタイムに観察可能となった。血栓形成には白血球の血管内皮への接着が重要であることから、白血球をローダミン6Gで蛍光標識し、血栓形成の瞬間における白血球の動態を生体下に可視化、定量する。その他、蛍光標識抗体を用いて接着因子やフィブリン、MMPsenseによる炎症活性などを、生体下の血栓で可視化する。すなわち、血栓形成におけるこれら白血球浸潤や接着因子、凝固カスケードから炎症活性をJCAD-/-マウスにおいて解析し、JCADが血栓形成のどの過程に影響しているかを明らかにする。これらの計画のうち、生体イメージング撮像システムは完成に成功した。今後は実際に野生型マウスやJCADノックアウトマウスにローダミン6Gなどを投与して、生体下での白血球のローリングに差があるのかどうかを解明していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度末からのコロナ自粛対応により、2020年2月ころからの研究が停滞している。2020-2021年度も現時点では研究活動が大きく制限されており、今後、より研究計画の遅れが予想される。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ体制下での研究自粛が解除されれば、生体イメージングを用いた具体的な血栓形成下での分子機構を可視化し、JCADの血栓制御機構を解明する。
|
Causes of Carryover |
コロナ体制下による年度末以降の研究自粛により、予定していた研究が停止することになったため、今年度の研究活動制限が解除された後に再開する。
|