2021 Fiscal Year Annual Research Report
Role of Regeneration-Associated Cells in Myocardial Ischemia
Project/Area Number |
19K08525
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
浅原 孝之 東海大学, 医学部, 客員教授 (20246200)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心筋梗塞 / 臓器再生 / 再生アソシエイト細胞 / 血管内皮前駆細胞 / 抗炎症マクロファージ / 糖尿病 / 老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
再生微小環境の血液細胞群(血管再生細胞、マクロファージ・リンパ球の抗炎症・免疫寛容細胞)のフェノタイプは、臓器・血管再生メカニズムにおいて重要な役割を担うが、糖尿病・肥満・老化などの慢性炎症病態では、このフェノタイプ異常から再生環境不全が起こり、動脈硬化症・虚血性疾患の進行に繋がると考えられているが、それを体系的に解明した研究は存在しない。本研究では、この再生環境不全の病態を解明するために、健康マウスおよび糖尿病・肥満・老化などのモデルマウスにおける、組織虚血モデルでの再生環境細胞を病期ごとに分離し、そのフェノタイプ・機能を比較解析した。 糖尿病や老化マウスでの心筋梗塞後の造血循環組織(末梢血液・骨髄・脾臓)で血管再生細胞群が減少し、再生アソシエイト細胞群(EPC・M2マクロファージなど)の増幅が欠如し、再生環境部位で全般的な細胞浸潤の低下、再生アソシエイト細胞に比べた炎症関連細胞(M1マクロファージ・Dendritic細胞・CD8リンパ球細胞・ NKTリンパ球細胞など)の浸潤優位の観察など、心筋梗塞後の再生環境細胞の動態を明らかにする事が出来た。 しかし、現場の心筋梗塞再生環境で、各機能細胞群(例えばEPCs, M1/M2,マクロファージ)がどのように分布し、疾患ではどの細胞群の機能低下が起きているのか、どの分子・シグナル・代謝が原因であるかなど、メカニズムあるいは治療応用のへ解明に必須の課題が残されており、次世代研究に繋げる予定である。
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Research Products
(1 results)