2019 Fiscal Year Research-status Report
Identification of muscle-derived cardioprotective miRNA
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19K08546
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
葭山 稔 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30240956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉家 康宏 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10515414)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 骨格筋 / エクソソーム / マイオカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋肥大モデルマウス(Akt1 TGマウス)の血清サンプル中のエクソソームから抽出されたexosomal miRNAのPCR array解析を行った.骨格筋で発現が高いと報告されているmiR206、 miR133a、 miR1aなどの発現はAkt1 TGマウス血清中のエクソソームにおいて有意に高値であった。 エクソソーム自体の蛋白量はコントロールマウスと比較し、 骨格筋特異的誘導型Akt1遺伝子過剰発現マウスでは増加傾向を示したが、有意差は認めなかった。 Akt1 TGマウスの血清から抽出したexosomal miRNAのreal time PCR arrayから得られた結果を元に、今回のreal time PCR arrayで、641種類のmiRNAが抽出された。そのうち、コントロールマウスと比較し、骨格筋特異的誘導型Akt1遺伝子過剰発現マウスで2倍以上発現が増加していたmiRNAをgroup 1として、50種類のmiRNAが検出され、0.5倍以下に発現が減少していたmiRNAをgroup 2として、56種類のmiRNAが検出された。得られたmiRNAに対して、Target Scan、 miRDB二つのデータベースを参照し、標的遺伝子予測を実施し、gene-info、 gene2refseq二つのデータベースでマウス遺伝子情報を取得した。その結果group 1の50種類のmiRNAから6930種類の標的遺伝子を、group 2の56種類のmiRNAから8171種類の標的遺伝子を検出した。その中で、 group 1とgroup 2のmiRNAがともにターゲットにしている標的遺伝子を4665種類検出した。 KEGG pathway頻度解析では171種類のpathwayが有意に出現しており、Gene Ontrogy頻度解析では、biological processでは5494種類のGO termが、cellular componentでは629種類のGO termが、 molecular functionでは889種類のGO termが有意に出現していた。KEGG pathway頻度解析とGene Ontrogy頻度解析で得られた結果を元に現在候補miRNAの絞り込みを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨格筋肥大に伴い分泌されるmiRNAの網羅的解析は予定通り完了した。令和2年度は標的細胞での機能解析実験と臨床検体での解析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は標的細胞での機能解析実験と臨床検体での解析を重点的に進める予定である。また、令和3年に実施予定である治療応用の可能性検討のための実験準備を並行して進める予定である。
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Causes of Carryover |
骨格筋肥大に伴い分泌されるmiRNAの網羅的解析は予定通り完了したが、標的細胞での機能解析実験と臨床検体での解析のための費用が残った。令和2年度はそれらの実験を重点的に進める予定である。
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Research Products
(1 results)