2021 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における血清エクソソーム非コードRNAを用いたがん免疫療法の効果予測
Project/Area Number |
19K08615
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
清家 正博 日本医科大学, 医学部, 教授 (30366687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮永 晃彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00591281)
野呂 林太郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (50366738)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 肺癌 / がん免疫療法 / エクソソーム / 非コードRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
非小細胞肺癌(NSCLC)患者における免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果予測マーカーになり得る血清エクソソーム内のマイクロRNA(miRNA)の検討を行った。当院にてICI単剤治療が開始されたNSCLC患者23名の治療開始前の血清からエクソソームを抽出し、エクソソーム内miRNAのマイクロアレイ解析を行った。miR-125a-3p高値がICIの効果不良と関係していた。RT-PCR法を用いた41名の解析にても、病勢制御率(DCR)はmiR-125a-3p高値群(≧0.41)(N=9) 22.2%、miR125a-3p低値群(<0.41)(N=32) 62.5%と有意差を認めた(p=0.03)。予後解析においても、miR-125a-3p高値群の無増悪生存期間中央値(PFS)2.1か月、全生存期間中央値(OS)4.7か月であり、miR125a-3p低値群のPFS 5.8か月、OS 未到達に比べ、予後不良であった。さらに、PD-L1<50%の患者においては、DCRはmiR-125a-3p高値群(≧0.41)(N=4) 0%、miR125a-3p低値群(<0.41)(N=15) 46.7%と有意差を認めた(p=0.04)。多変量解析にて、miR-125a-3p高値群はPD-L1<50%患者における独立した予後不良因子であり、PFSおよびOSともにmiR125a-3p低値群に比べて有意に短かった(p=0.044、p=0.047)。肺癌細胞株(A549、H1975)を用いた検討においては、miR-125a-3p過剰発現にて、NRG1とPD-L1発現の低下が認められた。以上より、血清エクソソームmiR-125a-3pがNRG1を介してPD-L1発現制御に寄与し、NSCLC患者、特にPD-L1低発現患者におけるICI療法の効果予測マーカーになり得る可能性を明らかにした。
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Research Products
(1 results)